幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



オンライン幼児園・クラスルームの開設

4月初旬、これは大変なことが起こるかもしれない!と思い、園運営の継続と同時にオンラインでの「クラスルーム」開設を考え始め、5、6名の職員に相談をしました。いつもであれば、突拍子すぎて取り合ってもらえない内容ですが、ロックダウンが目前に迫っていましたので、わかりました~できるかもしれません~と悪くない反応を得ました。

ただいざ実行しようとすると、「プログラムはどうすればよいのか」「幼児が画面をみていられるか」「スタッフはどこから発信すればよいのか」「一人でやるのは寂しい」「毎日毎回、双方向なんですか?」など、様々な課題や意見が出てきました。それでも私は愛着とつながりを起点とするクラスルームの存在に価値を置いていたので、何とか(勢いで)スタッフの皆さんに納得してもらい、GWぎりぎりでスタートをさせることができました。

そして、オンラインでのクラスルームがスタート。最初は半信半疑だった職員の皆さんもZoomの機械的な弱点を補おうと小道具を創作したり、自らカメラを2つ組み合わせたり、動画とリンクさせてみたり、課題もありましたが目の前にいる子どもたちに分かりやすく伝えようとする姿勢は現場での保育と変わらず、大変ありがたいものでした。

園児の皆さんも日に日に慣れてきて画面を見つめる時間や笑顔が増えてきました。側にいる親御さんの援助が充実しているからですが、画面越しにみせる集中力やコミュニケーションの量も増えてきました。また、私たち自身が画面越しにもお休み中のこどもに会えることが嬉しく、それがスタッフの皆さんの大きなモチベーションになりました。

緊急事態宣言が解除されるのは喜ばしいことですが、オンラインで毎日工夫を重ね、スキルアップしていく職員と園児の皆さんをみていると、これがなくなってしまうことに少し寂しい複雑な気持ちもあります。。。
オンラインでしかできないこと、オンラインだからできるダイナミックなことも続けていけばもっとあるようにも感じます。「家庭(ホーム)とダイレクトにつながる幼児教育の新しい形」。継続できる方法があればぜひ続けていきたいと思っています。

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<第3刷が配本されました>



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感染症対策と人災について

少し重い話をさせていただきます。私の祖父は非常に感染力の弱い感染症を罹患しているという疑い(無症状)から、ある日突然幼児だった娘(私の母)から引き離され、一生、娘や孫(私)とも会えない隔離生活を強いられました。「念のため」に行われた隔離によって、私の母は母子家庭で過ごすこととなりました。少しタイミングが早ければ母は生まれておらず、当然私も生まれていませんでした。この連行と隔離は戦前の話ではなく、戦後の民主主義国家のもとでなされたことです。今ではハンセン病と呼ばれております。宮崎駿監督の映画でも取り上げられました。祖父は亡くなる最期まで生涯、無症状だったと聞きます。
今回のコロナでは、早くから可能性のありそうな人を「要注意人物」と決めつけ、「隔離せよ」と促し、無症状でも陽性疑いと診断が出れば「排除せよ」「名前を公表しろ」など、公表されなくても調べ上げられて吊るしあげられるといったことが起こりました。私は、祖父もきっと、このように正義感の強い人たちの支持によって連れ去られたのだろうと、皆さんとは少し違う見方でコロナパニックをみていました。
この話はこれで終わりにします―。


話は変わりますが、私がコンベンション業界に入ったばかりの時、地下鉄サリン事件がありました。感染症とは関係ありませんが、町中からゴミ箱が撤去され、少しでも不審物があれば震え上がり、緊張感をもって現場管理の対処に当たったことをよく覚えています。また、2003年のSARS流行の際には、私は3万人が集まる法人向けのコンベンションのリーダーをしていました。重症化率や致死率では圧倒的なものがあり、広東省や香港と関わる仕事もしていましたので対策には人一倍緊張感をもって計画を立てていました。

さて、近いうちに緊急事態宣言が解除されると思いますが、感染症は自然のもので気まぐれですので引き続き、通常の感染症対策でうがい、手洗い、換気、アルコール消毒などは緩めずに気をつけたいと思っています。また、感染症は秋冬にもなれば新しい型のもの等も含めて必ずやってくると思います。6月~9月ぐらいは「免疫力アップ期間」として、食事や運動で毎日を充実させて流行期に備えることも重要ですね。ただ感染症は気をつけていても罹患することはあるので罹患した人が非難されたり、謝罪しなければならないという風潮は次の流行期までに改善されてほしいと心から願っています。

先週からオンラインでクラスルームを始めました。ひとつとてもよかったと感じるのは、保育者がマスクをとって豊かな表情を子ども達に見せられ、コミュニケーションできることです。宣言が解除されても保育中当面の間マスクを外すことはできないと思いますので、このような環境のつくり方も貴重なものと感じます。



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教育を止めない

教育をとめない

緊急事態宣言の期限となっている5月6日まであと2週間となる中、専門家をはじめとする多くの方々がGW明けもすぐに元の状態にはならないだろうと考え始めています。

私が園を構える世田谷区も今週から認可・認証の保育園が一斉に休園となりました。創業して14年目になりますが、毎日夕食まで出して土曜日まで開園していた認可保育園が閉園しているのは初めてのことです。私の園は認可外施設なのでこういう時こそ社会福祉の面で役割があるとも考えますが、子どもや職員の安全を守るという立場は同じであります。

話は変わりますが、様々な意見があって難しい決断の岐路に立たされた時、必ずふり返るようにしているものがあります。それは「会社名」です。“自分は何のために起業したのか”、“人生をかけてまで成し遂げたかったのは何か”。普段保育の仕事をしていて会社名のことを意識することはありませんが、大きな悩みをもった時はなぜこの社名にしたのか(オシャレとは程遠い会社名)が自分の軸を支えてくれています。(もし社名が「ーキッズ」だったり、「保育ー」であったりすれば、常に選択も違ったと思います)

「コロナ前」「コロナ後」という言葉も耳にするようになりましたが、いずれにしてもすぐには元の状態に戻らないと予想されるのであれば、時間が経つのをじっと“不完全でもしかたないよね”と待っているわけにはいきません。ある意味、これからは“自ら発見し、学び、自らを伸ばせる力”を短い幼児期にしっかりと身につけなければ、その後の学校生活において路頭に迷ってしまう可能性も大きくなるといえます。

毎日通う場があっても、なくても、掲げている保育方針のもとで教育目標にすべてのこどもたちが到達し、しっかりと巣立っていく。子をもつ親御さんにおいても、教育関係者の皆さんにおいても、様々な不安がある中ですが、今一度その原点に返って仲間とともに力強く前に進み、自分たちの役割を果たしていきたいと思います。


「分散登園」「分散出勤」への移行

コロナウイルス感染予防に関する厚生労働省から自治体への通知および世田谷区から認可保育施設への要請内容を考慮し、園児および保護者、職員の健康と安全のために、保護者の皆さんには大変ご不便とご負担をお掛けしますが、保育の縮小を決め、「分散登園」「分散出勤」に移行しました。社会の機能を維持するためにも保育の必要性には可能な限り応えていきたいと思っておりますが、構成員の皆さんの理解と協力ではじめて成立するものであり、関係する皆さんに心から感謝をしております。

一方、早くから登園の自粛をされ、家庭保育に移行されている皆さんにも配慮や支援の必要性を感じています。通園している園児と同レベルで学びの機会をつくることを今後の目標とし、まずは、こどもたちや親御さんが家庭にいても「園とのつながり」や「温もり」を感じられ、心の拠りどころとして、生活に潤いを与えるやりとりを早急に開始したいと思っています。
大掛かりなことをはじめる前に、“今週はなにが届くかな?” “わたしの〇〇が届いたかな?”など、いますぐに出来る手作業的なことから職員の皆さんのアイデアを入れて交流をつくれればと考えています。

家庭で過ごしても、園で過ごしても、One Team




<第3刷が配本されました>



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コロナウイルス以上に怖いもの

今月で園長の仕事をはじめて14年目になります。コロナウイルスに限らず、様々な感染症のウイルスが時折流行する中、いつも共通するのはほとんどの対策がうがいや手洗いぐらい(アルコールや次亜塩素酸ナトリウムでの洗浄はあるものの)しかないということです。確かにコロナウイルスのようなワクチンのない新種には子どもを預かる立場上より慎重に防御し、社会においては医療崩壊も招かないような対策や配慮が必要と思いますが、それにしても、各国のリーダーが「戦時中」として、子どもを含めた個人を完璧なまでに一律に封じ込めようとするのには違和感があります。

園内で感染症胃腸炎(ノロウイルス)などが流行る時、本当にこどもたちは苦しそうで、目を白くしながら吐くものがなくなるまで嘔吐し続けることもあり、その時は危機感迫るものを感じますが、そのような時でも翌日休園になることはありません。
インフルエンザが流行る時も同様で、クラス内ではみんな咳をゲホゲホして苦しそうなのですが、それでも一定数の診断に達するまで休校にはなりません。

今回はワクチンのない新型ウイルスなので、もちろんそれよりはハードルを上げてよいと思います。ただ、メディアの感情的で繰り返しの情報提供によって極端な封じ込めをさせようとするのは、社会全体のための利益にはならないと思います。社会を、未来をサポートする側が(加害者にならないためにと)普段は気に留めず誰からも否定されない僅かなことでも距離を置いた方がいいと思ってしまい、しいては多くの人のためにならない経済的、社会的な退行を招くことにつながります。それは、自然災害を上回る「人災」にもなるのではないでしょうか。

2011年に東日本大震災による原発事故があった際、過去に例のないことには専門家や医師の方々でも見解が180°違うことを身近で体験し、大変興味深く感じました。今回も同じだと思います。様々な見解がある中で、自分がどう考え、どう説明し、どう行動するかは各自で決めるべきものであり、同時に尊重しなければならないとも感じます。

子どものテレビの見過ぎやスマホの使い過ぎも問題になりますが、大人も同じだと思います。情報過多・洪水の時代にどのように考え、行動するか、今後の子どもたちの歩む道のためにも、私たち大人にこそ問われていることと思います。






author

橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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