幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



世界のどこでも「自分らしく」力強く

“自立していて有能で、思いやりと責任感があり、生涯を通して学び続ける資質をもつ”という姿を卒園の時までの目標としています。今年度の修了式も、保護者の皆さんのご協力や配慮、職員の尽力から心温まるものとなりました。有能感(人と比べなくても自分は優秀だと思える能力)を身につけた6歳の子たちが次のステージへ飛び立とうとしています。

異年齢で構成されるクラスルームでは、進級する園児たちも、この時期は特に生き生きとしています。年中の子どもたちは「次は自分たちがリーダー」と意気込みながら、年長がなすことを細かく観察しており、先生たちは「まるで理想的な引継ぎ作業みたいですね」と微笑んでいます。

卒園する園児の保護者の皆さんからは、園への感謝の言葉で綴られた色紙も頂きました。子どもからの言葉とご両親からの言葉の両方が全員分綴られており、職員皆で感激しました。先日、研修の講師を務める際に伺った幼稚園では、その理事長さんが「卒園する時に言ってもらえる『ありがとう』の感動は他の仕事では絶対に得られない」とご自身の体験から仰っておりました。私たちにとって何よりの宝物です。


年長の時期にはリーダーとしての資質が出来始めていると実感することが多くあります。自ら一番先に動き、リスクを取りながらリーダーシップを発揮したい子もいれば、友達を立てながらリーダーシップを発揮したい子もいます。極端にいえば、その二種類しかありません。“みんながリーダーを目指さなくてもよい”という言葉がありますが、その言葉の定義と発想がよくありません。リーダーシップとフォロワーシップを単純に二分割して考えることが間違いです。教育関係者がそう思っているならば、致命的であり、それは子どもの才能(人間の可能性)を抑えてしまいます。


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卒園する保護者の皆さんから、園の子どもたちへのプレゼントとして「砂遊び道具」をいただきました。品質や耐久性だけでなく、遊び方の発展性まで皆さんで考えて選んでくれたようです。春本番に向かう中、砂遊びでどんな創造や協働が展開されるか大変楽しみです!





思いやりと想像力 “何もいない場所”

年長にとって最後の社会活動の場を、子どもたちと話し合い、「動物園」にしました。この時期は年度末で担任は多忙を極める時期のため、今回は最初から最後まで園長と子どもたちの企画として全面的に関わらせてもらいました。

行き先を決めるとき、最も重視したのは単なる遠足で終わらせないということでした。実は、動物園や水族館は観て楽しむだけで終わるのではないかと思い、私の中では全く候補にしていなかったのですが、子どもたちが「自分たちで回るコースを決めたい」「自分たちで時間の使い方を決めたい」というような意見を強い意思を示してきたことで、絶好の教育的機会になるだろうと心が動かされました。


一週間前、見学のコースを地図を見ながら決める時には、グループで話し合ってもらい、鉛筆を持って書き出してもらいました。時間配分まではしなかったものの、“どこでゆっくり過ごしたいのか”、“どこは急いでもよいのか”をはっきりさせ、遊具で遊びたければ、○○はゆっくり観れない、または絵を描きたければ、○○まではゆっくり見れない等、優先順をすべて子どもたちに決定してもらいました。


「動物園で絵を描きたい」という意見も多かったので、画板になりそうな小道具と下書き用の鉛筆も用意していきました。これも、実際はおそらく見ることに夢中になって50%以上の確率で使われず、もしかしたら誰も書かずに白紙で持ち帰ることになるかもしれないと職員と予想していましたが、子どもたちが見事にそれを裏切ってくれました。
アートの時間に図鑑を見て「描きたい!」と描いた時の絵とも違う、生命感にあふれる表現や動物園という場全体を表現しようとする絵などがみられ、成長を実感しました。

そして、最も驚いたことは、子どもたちが動物園で一番見学に時間を費やしたところは“何もいない場”だったということです。死亡した象の「はなこ」のいた場所が空いたままになっているエリアには資料室があり、はなこが生きた軌跡が紹介され、関連する絵本などが置かれていました。子どもたちは慈しむように絵本を読むのに夢中になったり、長生きしたひみつを探ったり、残された歯や足型などから好奇心を深めたり、かなりの時間を費やしました。もはや存在しないものに対しても自分たちの力で興味を広げ合い、読めない漢字や分からない説明には人に尋ねながら学びを深めることができ、見たものだけに好奇心が左右されない姿には大変成長を感じました。


夕方、園に戻ってからは、全員疲れているにも関わらず、おやつを食べ終わるとすぐ、休憩も取らずに鉛筆で描いた絵に色をつけ始めていました。自分の表現を完成させたいという強い意欲が勝っていました。来週の月曜日は、年下の園児たちの前で体験したことを発表します。これは年中や年少の子どもたちにとっても、将来への期待感や見通しをもつ上で大切な機会です。みんな次は自分の番だと期待を高めます。大変楽しみにしております。

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ひなまつりと表現活動

「ひなまつり」をテーマにした造形表現の活動をしました。担任の先生たちの手記を掲載します。

ひな人形づくり(年長)
今回の作品づくりは、年長の担当ということで「自ら考え、楽しみながら作品をつくる」という事をポイントにしました。
作る過程を3つに分けてそれぞれに「説明書」をつくり、「自分で読んでからつくる」という環境設定にしました。
二人組で行うことにしたので分からない部分はお友達に聞きながら進めていく姿が見られました。最初に3つのどこの部分から進めるかは保育者が声をかけ、その後は子どもたちがペアのお友達とどこのコーナーへ進んでいくか考えながら作品を仕上げていきました。年長の3学期だからこそ出来た活動だったと思います。


和紙染めひな人形(年中・年少)
和紙染めをメインで行い、和紙にゆっくりと色が入っていく様子や広げた際に出てくる模様を楽しみました。
年中と年少で工程を分けて行い、年少はパーツを貼りつけて、ちぎり絵で指先をしっかりと使い、仕上げました。年中は自分の手でつくりあげると共にオリジナリティを出せるよう、パーツは自分たちで切り、折り紙も選ばせるなどの工夫をし、シンプルながらも味のあるものになっています。

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ペットボトルでけん玉をつくろう!

アート活動でけん玉を作りました。講師の先生の手記を公開します。

「身近にあるものを生かす知恵・工夫する力を身につけてほしいと今月は工作にしました。
今日はうさぎの子達も意気込みと意欲に満ちた顔に驚かされた。
・カッターナイフで切り口をつけてもらい、はさみで好みの大きさに切る。
・ビニールテープを切り口にまく
・千枚通しで穴をあける。
・毛糸を通し、しばる。
・ティッシュペーパーを丸める。
・毛糸で十文字(プレゼントのように)結ぶ等、道具と手先をおおいに使う。
『工作は、自分はこう作りたいと考えながらすすめていこう』のかけ声で自分なりに工夫をこらす子どもが何人もいて嬉しく感じた。
出来上がった作品で遊ぶ時、上手に入った子はおお喜び!!
どうしても入らない子は先生方とマンツーマンで何度も挑戦。ファーストクラスルームが和気藹々のムードに包まれました。」
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クッキングと「会話」、「達成感」

大人の感じる「達成感」と、子どもの感じる「達成感」はそのプロセスが違うということをよくお話し、このブログでも書いています。手指を動かし、刃物を使い、火を使うのは、子どもにとって冒険であり、大人が上手に援助してすべての工程に子どもが関われれば、大きな達成感や満足感も得られます。途中で「道」を変更したり、「欲しいもの」に気づいて追加したり、減らしたり、予定通りいかないクッキングの方が学ぶことが多いと、私は思っています。失敗して不味くて、みんなで原因を考えるなんてことがあれば、学びの場としては最高の体験ではないでしょうか(勇気がいると思いますが)・笑。


以下は、園の栄養士の先生が書いた記事です。3月の園だよりからの転載です。

「今月はカレーとチャパティと野菜サラダを作ります。にじさんにとって最後の食育活動です。皆でワイワイと楽しく、心に残る活動にしたいと思います。
ご自宅では子どもは料理をしたがるけど、忙しいし、危ないしという方もたくさんいらっしゃると思いますが、一緒にやることにより、好奇心だけでなく「達成感」も満たされると思います。
先日、約10年ぶりに20歳の次男と一緒に料理をしました。小学生低学年までよく一緒に台所に立っておりましたが、スポーツなどの習い事が忙しくなり、だんだん機会が減っていきました。今回、ドライカレーを作ったのですが、普段なかなか話せないことを話してくれたり、料理の様々なアドバイスをしたりもしました。彼の思いつきで私が思いつかない食材や調味料を入れてみたりし、彼のオリジナルカレーが出来上がりました。
いくつになっても一緒に作って一緒に食べるというのは幸せなシーンです。私は親子一緒の料理作りを何歳になっても勧めたいと思います。味を介した素晴らしい親子の交流だと思います。」





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