幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



自分という『軸』をもつこと

 7、8月は何人かの卒園生が遊びにきてくれました。園の活動を手伝ってくれたり、自分が夢中になっていることのお披露目の場に招待されたり、卒園生たちの今を垣間見ることができました。

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卒園したみなさんに共通していたのは、自分という『軸』をしっかり太くしていること。当時を知っている職員たちとそれを目の当たりにし、自分軸が太くなっていることを共に喜んでいました。


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物語が好きで言葉での表現が得意な子は語彙力や説明力、気配りまでパワーアップしており、無口で手を動かしながら凄いものを作ってしまう子は、更にモノづくりの発想と技術が進化していたり、当時好きではなかったことまで得意なものにしてしまったりと。みんな、強い意欲や没頭力は当時のまま。


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中学生になった子は、親の見ていないところで努力をし続け、自分を磨き続けられるという、これもまた当時と変わらない様子です。凄いことを成し遂げ、心底感動している親御さんや私たちの前で本人はキョトンとしているのも多くの子に共通しているように思います。

もう一つ、わたしが驚いているのは、思春期を迎えている卒園生たちの多くが "他人とは適度に距離を置いている”と保護者の方たちから聞くことです。私自身は思春期のころは友達や人間関係に割と翻弄された方なので、卒園生たちが大きくなっても自分をしっかりと持ち、他者との関係に依存的でないことには大変感動しています。

幼少期から人それぞれ違って当たり前でそれを認め合う生活(文化)をしていたのがよかったのか、一人遊びやフロー体験をじゅうぶんに重ねたのがよかったのか、何かひとつの理由ではないと思いますが、みんな自分という『軸』をキープし、それを太くしていることには大変嬉しく思っています。

保育の現場では毎年いろいろと課題があり、大変なことも少なくないですが卒園生の姿は本当に励みになります!世界のどこでも、自分らしく、力強く。


<第3刷が配本されました>



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完全な自由を求める子、形から入って自由を求める子

子どもの中にはいつでも完全な自由を求める子もいれば、ある程度形を与えられたい、その後で自分で工夫したいという子もいます。前者はなんでも自分でやりたくて教えられることが大嫌い。一方で後者は適度に教えてもらうほうが心地よく、その中で自分らしさを発見していくというタイプです。

必ずどちらかに当てはまるというものではありませんが、人間は誰もが完全な自由を求めているということはなく、そこには幼児教育以前の遺伝などとも関わりがあるでしょう。

一人ひとりの生まれながらの個性をしっかりとみて援助してあげることも大切ですね。いずれにしても共通するのは自分で試行錯誤ができること。教わったことを再現できるだけではもの足りません。

さて、著書の中でも取り上げた伝統文化に親しむ園の活動でお世話になっている日本舞踊の講師がお弟子さんたちと発表会をするそうです。幼児や小学生も、男の子も参加します。じぶんと向かい合いながら練習することが楽しいと感じられる子にはよい機会だと思います。

勉強以外で好きなこと、夢中になれることを一つもつことは心の拠りどころにもなります。伝統文化から学び、自然と身につけた精神や姿勢、心の落ち着きなどは大人になった時、特にその効力を実感することでしょう。

ちなみにわたしは完全な自由を求める方のタイプでした。小さな時に日本舞踊に出会っても通うことはなかったと思います(笑)。ですので、伝統の世界で練習を楽しみながら自分らしい表現をつくり上げている子どもたちを尊敬しております。


第3刷が決まりました「世界基準の幼稚園」

先々週、突然、一年ぶりぐらいに出版社からと連絡が入りました。「重版(第3刷)が決まりました!」という内容で大変驚きました。一回目の増刷から一年半近くたっており、もうないかと思っていたので大変うれしかったです。お読みいただいた皆さん、どうも有難うございます。

出版をしてよかったことの一つとして、理念や志を共有する「仲間」が集まるようになったことがあります。園も今年から2園となり、どちらの園も新しい職員を迎えてみんなで主体的に考え、動き、私では到底思いつかないような保育内容を展開してくれています。

これまでの園では個別スペースが創られたり、担任が子どもと徹底的に対話をしながらショウアンドテルなどは子どもたちだけで運営するようになったり、細かな配慮が行き届き進化しています。
また、新園については2、3歳児から毎日自分の言葉で表現をする機会を設けたり、当番の仕事をつくったり、環境を生かして雨の日でも普通にレインコートをきて自然散策をしたり、経験豊富な職員たちがきめ細かく、同時にダイナミックな保育を展開してくれています。

どちらの園も、新しい仲間の加入によって「世界基準の幼稚園」で書かれている時期よりも進化と発展をしており、職員によってつくられていく「続編」を、とても楽しみにしております。子どもたちも生き生きとしています。保護者の皆さんにおいても著書が出てからは特に共通理解も進むようになり、有難く思っています。

一方で、本が出てから“背負わなくてもよい”プレッシャーを職員たちがもつようにもなりました。仕事をするうえで程よい緊張感は大切なことですが、「もっと〇〇しなければならない」というプレッシャーをもつと、家庭での子育てでも同じですがやはりどこかで無理が生じてしまいます。。本に書かれていることは、決してオーディションで選ばれた職員がした保育の話ではなく、特殊な職員教育を施してうまれたものでもなく、地味な日常生活を愚直に積み重ねて生まれたものです。

壁というものは心の中にあるものですが、その壁を高くするのも低くするのも自分しかできず、これまでの私の仕事はどちらかという現場へのエンパワーメントでしたが、これからは調整や支援がメインではないかと、私自身も第3刷を期に人間として成長できるよう努力したいと思っています。

さて、昨日は京都から講師を招き、伝統文化に親しむ機会(三味線と能の世界に触れてみよう)を親子講座として設けました。こちらの講師を紹介してくれたのも、京都で本を読んでくれた教育関係者の方でした。伝統文化や食育、アートでも、本のおかげで理念を共有する様々な専門家とつながることができました。

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累計の発行部数は7,500部となりました。ここまで来ると、一万にたどり着くといいな~と少し欲が出てしまいます(笑)。まだ読んでいない方、ぜひお読みください!そして、ご友人やご家族へのプレゼントなどにもぜひお使い下さい~!!









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サマー短期水泳教室 7、8月

園のパートナーとして夏季期間に活動を支援してもらっている、スポーツクラブ・ルネサンス経堂さんにて、7、8月に短期水泳教室が開催されます。

当園も先週から梅ヶ丘校では水遊びを試験的にはじめ、両園ともにプールの活動がはじまります。水遊びやプールの活動でも、当園は一人ひとりのペースを尊重し、遊びこめるような環境や援助を大切にしています。幼児たちは「遊びこむ」ことによって、意欲を刺激し、挑戦心や自信を大きくしていきます。発散することで精神の浄化作用も伴います。

さて、温水プールでは伸び伸びと体をほぐし、普段の外遊びとはまた違う運動の楽しみもあることと思います。一時体験として興味のある方、短期間なら送迎もできるという方、興味がありましたらぜひ参加してみてください。コーチの皆さんも、幼児にとって親しみやすい方々、共感力の高い方々が揃っています! 皆さん長くお勤めの方が多いので毎年安心しております。(昨年までお世話になったコーチは産休中とのこと、この場を借りておめでとうございます!!)

お申込み、お問い合わせは直接ルネサンス経堂まで!大きな自分を発見できますように。

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食育懇談会

新入園の方々を対象に2園合同で給食の試食をしながらの食育懇談会を実施しました。

献立はアンケートの回答を参考にしながら、調理の職員同士が話し合って選びました。味噌やしょうゆ、酢、みりん、油などの調味料にこだわりながら自然と伝統の食をベースとした、こどもたちが毎日口にしている味を試食してもらいました。

・3分づき米ご飯
・一年醸造と六年醸造の味噌汁(かぶ・わかめ・玉ねぎ・にら)
・豆腐入り松風焼き(長ネギ、鶏ひき肉、生パン粉)
・夏野菜カレー(玉葱、なす、人参、オクラ、かぼちゃ、大豆、豚挽肉)
・わかめとトマト、キャベツのサラダ
https://www.instagram.com/first.classroom/?hl=ja


栄養士の職員からは、家庭での食育について参考になればとお話をさせてもらいました。
・子どもが食べやすい野菜の切り方やゆでかた
・5回食。おやつ(補食)も食事。ジュースやおかしを置きっ放しにしない。
・食材は高いものではなくていいから「旬」のものを
・天然だしをとることで変わる子どもの反応
・おかずの種類は少なくていい(一汁二菜で十分)
・薄めの味がなぜよいか
・食事の際は絶対にTVを消すこと

毎日の食事では食前に調理のスタッフが直接こどもたちに料理や食材の説明をします。食事をつくる職員はこどもたちにとっていつも特別な存在です。今日の懇談会ではこどもと一緒に写真をとってほしいと頼まれている調理スタッフもいました。笑

幼児教育の土台は「食育」と「外遊び」をしっかりと行うことで作られ、この土台がなければ刺激に富んだ活動を行っても大して伸ばせず、それは仕出し弁当ではたとえヘルシー志向のものでも果たせないと私は思っています。

次回は、卒園生の保護者の方を何名かゲストに招いて「進路」に関する懇談会を開きたいと思っています。悩ましい日本の教育選択の現状において、皆さんがどのような考えをもち、前へ進んでいったかはとても参考になります。ぜひ力を貸してください!


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橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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