幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



マナー研修

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未来を担う多くの子どもたちのために、そして保育・教育界全体のレベルアップにも貢献したいと思い、保育研修の講師を幼稚園や保育園で務めています。7、8月は特に幼稚園からの依頼が多く、夏季期間にも関わらず皆さんの向上心に大変敬服しております。

私自身が指導支援する研修は保育(幼児教育)研修のみですが、時々、「マナー研修はやってくれないのですか?」という要望を受けるため、昨年から女性専門講師を採用させてもらい、マナー研修も受付を始めました。

このマナー研修。昨年、最初に私自身が園の職員と一緒に受けてみました。私自身がマナーが不足足しているからかもしれませんが、実に多くの気づきがあり、メモをたくさん取りました。言葉づかいのことよりも、「表情力」や「姿勢」「話の聞き方」など、少しの変化で相手の気持ちが変わるということは決して保護者に対してだけでなく、子どもへの保育対応にしても、同僚や部下に対しても同じだと学ぶ部分が多くありました。

研修では一人ひとりがスマートフォンや携帯電話のカメラ機能をもって表情チェックをしたり、二人でペアになってロールプレイをしたり、実技が中心です。これまでのところ、評判はとてもいいです。講師が厳しい表情をして叱りつけるようなマナー研修ではなく、和気あいあい笑顔があふれる研修です。そんな講師だからこそ、自信をもって依頼を受けています。依頼や問合せは今のところほぼすべて幼稚園からですが、私は保育園の先生にもぜひ受けてもらいたいと思っています。

マナー研修というと、外見的なパフォーマンスを学ぶように考えられがちですが、私はそうではなく形から入ることでむしろ心が鍛えられるというように感じています。また、その効果はサービスとしての即効性よりも、周囲の人間を育てるという機能にもつながると思っています。 「作り笑顔ぐらいできなければ、社会人として失格です!」とビシッと言い切る講師の姿には思わず笑ってしまいましたが。

ただ課題も感じています。「マナー研修を受けたい」という方々は大抵マナーがよくできている保育者であり、上司が「マナー研修を受けさせたい」と感じる、問題ある保育者は参加させてもあまり心に響きません。一人や二人だけのことでも組織にとっては見逃せないものと思います。マナー研修を、カウンセリングを含めた個別対応でも受け入れられればと思っています。


*「マナー応対研修」についてのご要望や質問はHPからお願いします。
新教育デザイニング株式会社
http://goodeducation.tokyo/contact





電子書籍化が決まりました「世界基準の幼稚園」

著書「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」の電子書籍化が決定したという連絡を、出版社から受けました。

海外に住む日本の方々から「電子書籍版はないですか?」とよく聞かれたので嬉しく思います。販売開始は7月27日(金)予定のようです。もう少しお待ちください。






給食で「日本式」を貫く困難さ

土曜日に「食育」をテーマとした、給食の試食を兼ねた保護者懇談会を開催しました。

私の園は食育の内容に興味をもって選ばれる方も多く、今では認可保育園から栄養士研修の依頼もくるようになりましたが、ここまで来るには担当職員個人の力量だけでなく、改善と調整の継続やその判断による様々な困難な過程がありました。
 
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年前、採用させてもらった栄養士の職員は偶々、自然食研究家でした。私は元々「医食同源」ということに興味があって何冊か本を読んで勉強したことがあり、また、現代の小中学生や大人における「ストレスへの不耐性」や「心と体の成長のアンバランス」、「感情コントロールの出来なさ」などは食生活とも深い関係があるのではと思っていたため、その職員にそれまで使っていた学校給食(認可保育園)ベースの献立をすべて作り直してくれないかお願いをしました。
 
しかし、献立を自然食ベースに新しくすると、最初のうちは「シンプルすぎる」「肉が少なすぎるのでは」「コクがなくて味がつまらないのでは」「もっと噛み応えがほしい」等、予想していなかった意見が職員から次々と出、そこからの改善と調整が非常に大変でした。これは保育や教育全般にもいえることですが、たとえ保護者の理解や支持があっても、子どもの様子や感覚を代弁するのは職員なのでそこを上手にまとめない限り、本末転倒となってしまいます。また、小さな違和感を放置しておくと、特に女性同士は人間関係にも影響します。
 
幸い、担当の栄養士の職員が柔軟な性格でいろいろな反対意見や提案も受け入れてくれる方だったので、修正に修正を重ねることができ、学校給食とは全然違いながらも自然食やマクロビのような一つの主義にこだわったものとも違う、洋や中の要素も入るオリジナルな献立になりました。同僚の職員や保育の職員の貢献も大きなものです。
 
一方、最も困難な壁は学校給食法の「摂取基準」を守るか、守らないかの判断にありました。著書「世界基準の幼稚園」では、コラム4「本当は難しい、和食中心のメニュー」にて掲載されていますが、和食メニューにするとどんなに量を増やしても、たんぱく質(動物性)とカロリーの数値でこの基準を満たすことができません。
 
いくら認可外で運営しているとはいえ、基準を守らないという決定をすることには覚悟がいりました。しかし、それも栄養士の職員と相談し、また、自然食や玄米食を出している園は必ずしも数値を遵守していないということも本などを通じて知り、摂取基準は参考にはするものの絶対条件としないという判断を最後には自信を持ってすることができました。独りよがりにならないよう情報開示や試食会も継続的に行ってきました。
 
そして、2013年、「和食」はユネスコの無形文化遺産に登録されました。これは、これまでのような寿司や天ぷらが有名になって評価されたものとは全く違い、“Traditional Dietary Culture”として“自然の恵みを敬う精神”“持続可能な自然資源の活用”“世代を越えて人と人をつなぐ価値”など日本の伝統的な習慣や文化的価値が評価されたものです。農水省のホームページでも、海外の人向けには“Washoku, Traditional Dietary Culture”という言葉をもって紹介されています。私の園でも海外生まれや海外在住の子がこれまで様々な国から来て同じ給食を食べていますが概ね喜んでくれています。


こうした世界の評価があるにも関わらず、国内では食糧事情が悪い時代につくられた「摂取基準」によって、子どもたちの学校給食に反映されにくいという現状は不思議なものです。

 

<食育懇談・給食試食会のメニュー>

・三分搗き米
・米粉でつくる夏野菜カレー(バター不使用)

・車麩のフライ(チーズ風味)、

・いわしの骨まで丸ごと梅煮(圧力鍋使用)

・シンプルな野菜サラダ(じゃ芋、人参、アスパラ、コーン)

ドレッシング(酢、油、塩、砂糖)

・一年醸造と六年醸造の合わせ味噌汁(野菜4種+油揚げ)

・自家製ふりかけ(削り節、しょうゆ、ごま、みりん)

・ぎょうざの皮ピザ(赤ピーマン、しらす、玉ねぎ、チーズ)

・味噌クラッカー

 



 












夏期短期水泳教室

私の園独自の方針でのプール活動を支援してくれており、著書にも書かせていただしたルネサンス経堂さんが、7月下旬から8月下旬まで3歳~8歳までを対象に短期のスイミング教室を開講します。朝8:30~9:30開催というのは、早寝早起きを実践するうえでも活動的な子どもたちにとっては有意義な時間帯だと思います。

コーチの方々も長く勤務されている方が多く、一人ひとりの成長過程を長い期間大変よくみて下さっています。少人数グループで参加しても、指導や援助をしながら頻繁に人数確認をみんなでされている姿には安心すると同時に、プロとして見習うべき基本をも感じました。ご興味のある方はこの機会にぜひ体験してみてください。

お申込み、お問い合わせは、直接クラブまでご連絡ください。
スポーツクラブ ルネサンス経堂
短期水泳教室→https://www.s-re.jp/kyodo/lp/tanki_swim/
TEL 03-5426-5080

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教育の原点

この1、2年、年長児たちの姿をみて特に驚くことがあります。小さな園児同士がひとつの遊び道具を取り合いしているのをみると、年長の園児はサッと近寄り、話し合いで解決しそうもないと判断すると、もう一つ同じ遊び道具がないか急いで探し始めます。決して「順番に使わなきゃだめでしょ」と言ったり、「悪いのはどっち?」と裁こうとしたりしません。
また、ひとつしかないものを取り合っている時は、どちらかの子にサッとそれを渡し、もう一人の子にその子が喜びそうな遊び道具を急いで部屋中から探し出して渡します。

小さな子が困っているときも、泣いているときも、その子が“どうしたいのか” “何が欲しいのか”を、年長の子どもたちはじっと観察し、言葉で探ってから対応します。決して、〇〇すべきという正解をもって指導的な導きをしません。“いつでも自分が出発点”という毎回私が説明会や講演で言っている援助のあり方が、既に職員を越えて年長児にまで浸透しているのは驚くべきことでした。年長児たちは、小さな子に対しても私たちがしがちな“チビちゃん”のようには扱わず、一人の人格(人間)として尊敬する態度をもって接していました。

年長児たちは自分が2、3歳の時に職員からそれと同様に援助されたからこそ、記憶になくても自分も自然とそれができるようになっているのですが、しかし、そのレベルが職員たちを越えてしまっています。職員も保護者もその様子には驚いています。この姿から、教育とはやはり教えるというものではなく、学ぶ側が自分で開発し、発展させていくものだと改めて感じます。

昨日は、大学・高校・中学の教職員の皆さんの前で講演をさせて頂き、他の講師の方々や参加された方々との意見交換もさせてもらいました。多くの方々が“どのようにしたら学びの場が有意義になるか” “どんな導きや教え方がよいか”に興味を持たれており、それはよいことだと思うのですが、私からすると、もう少し“子どもが何をしたいのか”に関心をもち、それを引き出すような援助や環境のあり方を考える姿勢も持ってほしいと思いました。

「生徒側に意欲がないんです」「やりたいことがないんです」という意見は、以前から中高大の先生からよく聞きます。しかし、そうであれば、生徒は毎日学校にいく必要はないかもしれません。

私の園の年長児たちは、4月、新入園の小さな子たち一人ひとりのやりたいことを見つけ出すために体も頭もフル回転させ、家に帰るとヘトヘトになって疲れていたと聞きました。もちろん、園がそのような援助を年長児に求めることは一切ありません。すべて、年長児たちが小さな友達を育てることに喜びを感じ、自主的に行っています。

すべての子どもは、自分の学びや興味を発展させる能力を本来もっています。「よい教師」「よい教材」ももちろん大切ですが、その前にやるべきことがあるのではないでしょうか。





author

橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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