幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



自由で伸び伸びさせて、“しつけ”はどのように考えてますか?

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先週、ある有識者の方々が集まる会で出版を記念した講演をさせてもらいました。その際、お孫さんがいるという素敵な女性の方から質問をいただきました。「自由で伸び伸び育てているようですが、“しつけ”はどのように考えていますか?甘やかされて育つと、問題を起こしますよね。」と。。。お気持ちはとても分かります。

実はこの質問、様々な講演や研修で教育や保育についてお話する機会によくお受けします。その度に、“嗚呼「自由=なんでもOKにしている」と認識されているんだろうな~”と思っています。そう思っている日本人(またはアジア人)は、結構多いのでないでしょうか。自由を与えることと、甘やかすことの区別がはっきりとはついておらず、アメとムチのような両面が必要と考える人が多いことと思います。

しかし、「自由」とはそういうものでしょうか?私が“世界基準の方針”として大切にしている「自由」とは、たとえ小さな子どもでも「責任」を伴うという考えです。もちろん、子どもに直接「責任」という言葉をかけたり、使うことはありません。


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自由とは楽しいことばかりではなく、時に孤独を味わうものであり、時に苦しいものでもあります。「自分でできた!」という達成感を味わうためには、常に幼い子どもでもその年齢の範囲内での困難を引き受けなければなりません。これは2、3歳の子も決して例外ではありません。年齢や発達段階に応じてその範囲と援助の方法が変わってくるだけです。

低年齢期からこのような経験を積み重ねてきた子どもは、「しつけ」と呼ばれる特別な厳しいムチを与えなくても、6歳を過ぎた頃には自分の感情をかなりコントロールできるようになります。「自由の扱い方」こそ、幼少期からトレーニングが必要なのです。



世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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伝統文化 “書道”に親しむ

普段、日本にいて日本人とばかり過ごしていると、日本文化の良さを意識することはあまりありませんが、いざ海外に出て様々な国の人たちに囲まれると、途端に自分は日本人だということを感じます。

私の園では伝統文化に親しむ活動を設けています。カリキュラムとして子どもが伝統文化に親しむというと、「作法」の面ばかり注目されがちですが、私は幼少期にそれが重要だとは思っていません。


日本の伝統文化はその感性や美意識において、世界の人たちから羨ましがられるものが多くあります。形や知識は大人になって後からでも覚えられます。五感が研ぎすまされている小さな時期に、身体で感じてもらいたいと専門講師との雰囲気や関係づくりから環境を整えることを大切にしています。

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正座してビー玉をつかむところから鉛筆の正しい持ち方を、書道の先生から手遊び感覚で教えてもらいました。。“天使の輪”という合言葉にその形を真似ながらみんなコツを探しています。

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硯の上で自分の手をつかって墨をすりました。筆を手にとり、止めたり、はらったりを体験した後、好きな文字を選ばせてもらうと「漢字を書きたい!」という子が多く、みんな、「山」、「木」、「中」などの字を書いていました。

著書の中でも書きました。「6歳までにやっておきたい9つのこと」として“伝統文化に触れること”を。本を読んで下さった、ある保育園の園長先生から「日本舞踊をやってみたくなりました!」というお便りもいただきました。


世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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“横並びではなく、ふぞろいの世界で育てる”

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著書では「革新的な提案ができる大人に育てる 6つの理論」として個性の育み方を紹介しました。しかし、“ありのままの姿に自信をもって”ということを心の中で思っているだけだったり、朝礼(集まり)のような場で美しく語っているだけでは子どもには伝わりません。



今日もアトリエでは講師が子どもたちに「自分の思ったとおりでいいんだよ。絵にはこうじゃなきゃいけないというのはないからね」と声をかけていました。もう3年近く園に在籍している子たちばかりですが、わたしたちは日常生活で毎日のようにそれを言い続ける必要があります。そして、わたしたち自身がそのように振る舞い、行動する必要があります。

日本(および特に東アジア)の子どもたちは一歩外に出れば、“正解探し”や“横並び”を誘発する環境や働きかけがあふれており、向かい風を受けます。もしかしたら、親御さん自身も子どもには期待しながら、自分はできていないという方も多いのかもしれません。

だから私たちは、「あなたの思ったとおりにしていいんだよ」と常に言葉をかけてあげる必要があります。子どもたちの心に太く、強い根っこを張り巡らせるために。風に揺らいで飛んでいってしまわないように。


生活の場面で実際に言葉に出して伝えましょう。もし、あまり言えなかったとしたら、それはあなた自身の理想と現実がかみあっていないのかもしれません。本がそんな方への勇気にもつながれば幸いです。「2回読みました」「3回読みました」という声を聞き、大変うれしく思っています。


世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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「フロー」という名のトンネル。抜けたらそこは“銀世界”

北海道はもう雪が降っている地域もあるみたいですね。ハロウィンが終わると、街の風景もクリスマスモードになり、「冬」が近くに迫っていることを感じます。

さて、都心などから冬に雪国へ車やバス、新幹線などで向かい、長いトンネルをくぐり抜けると、「うわっ、すごい雪景色!」と感動した経験はありませんか?つい先程まで普通のやや退屈な景色だったのが、トンネルをくぐった途端に“別世界”が広がっているという経験。


実はこれと同じことが幼児教育の世界にもあるのです。トンネルをくぐったら、もはや今まで知っていた子どもの姿ではなく、人格ともに“別人のような姿”になることが。そのトンネルの名は、「フロー」といいます。一人しか通行できませんが、何回も通ることができ、通れば通るほどに“新たな世界”と出会います。そこは子ども自身、人間自身が自分でも予想できない“銀世界”なのです。

フローの習慣を重ねた時の子ども

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6歳の子が「自由時間」を使い、90分間休憩なしで行った、ちぎり絵。特に励まされたり、目標を与えたりされる必要もなく、自分で努力し続けます。


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中心から外側へ心のおもむくままに形を描き、没頭しているうちに自分でも説明できないアートになっていた絵。80分間。6歳。周りがどんなに騒がしくても集中が切れず、やり遂げます。


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フローのトンネルを何回もくぐり抜けると、やがて“誰とでも仲良くできる” “友達に対して寛容になる”等、性格面でも変化が表れます。


本の中で工学的に紹介している「パワフルな個性」も、「アクティブな協調性」も、『フロー』という名のトンネルが深く関わっています。このトンネルくぐりを習慣化できるか否かで、後の人生に大きな影響も与えます。
一時期、本のサブタイトルや帯にフローという言葉が使われることも出版社さんで検討されていました。興味のある方はぜひ本書をお読みください。

☆本を読まれた方へ☆
インスタグラムでは「#フローに入る」でその状態のときに生まれた作品やエピソードなど、僅かな部分ですが垣間見られるよう、これから随時アップします。本を読まれて興味のある方は是非フォローしてみて下さい。
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世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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「動」から始まる一日

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大人は朝、ボーっとしていてコーヒーでも飲んで脳や身体を元気づけるのが普通ですが、子どもたちは朝から元気いっぱいです。この日は社会見学でしたが、その場所からすぐ近くのところに大きな公園があるため、登園時間をいつもより30分早めてもらってまずは自然遊びからスタートすることにしました。


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踏みしめるとザクザクと気持ちのよい音を発してくれる落ち葉。秋の冷たい空気を全身で感じられるブランコ。日陰でいっぱい遊んだ後は、太陽の温もりを感じる広大な芝生スペースへ。まだほとんど人がいない中で走ったり、寝転んだりして遊び、太陽の暖かさを感じました。

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十分に体を動かしたあとの子どもたちは落ち着いています。社会見学に移ってから、お話を聞く場面では一度も注意を促すことなく、全員が静かにお話を聞いていました。(著書「世界基準の幼稚園」→「静かにしなさい」をいわない工夫)

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瓶のリサイクル工程やゴミの処理施設を見たりする中、子どもたちは社会と自分の生活とのつながりを自分なりに発見し、考えを深めました。できるだけ「対話」を重視し、子どもなりに「小さな社会人」であることを実感してもらえるよう環境を整えます。


集中力の高い子、お話を静かに聞ける子にするためには、日々どのような環境づくりが必要か。スケジュールをどのように組めばよいか。「静かにしなさい」「みんなしてるでしょ」で“集中力を維持する”姿、“内発的に”お話を静かに聞ける姿は導けません。第一章 『自力で壁を突破できる大人に育てる6つの理論』で詳しく紹介しています。



世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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