幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



本日発売 電子書籍版「世界基準の幼稚園」

著書「世界基準の幼稚園(光文社)」の電子書籍版が、本日7月27日から発売(配信)となりました。海外に住む方で強く興味を持って下さった方は既に日本の友人や親せきから取り寄せて読んでくれたという声も多く聞きましたが、まだそこまでしていない方も多いと思われますので電子書籍化は念願のものでした。


私は、原稿を書き進めている時、特に中国や韓国、香港などの東アジアの方々の役にも立ちたいという動機づけが大きく働いていました。最近は、東南アジアでも“早期教育”が過熱化している傾向にあり、幼児期にしか身につけられない大切な資質や土台が作られていないのではないだろうか、と思うことが多くなりました。これでは英語やプログラミングのような領域で多少先行したとしても、単なる頭のいい子として将来の天井がみえてしまいます。これからはアジア諸国でも人格形成面での課題が後で問題にならないか心配です。

現実として、子どもにやってもらいたいこと、やらせたいことがしかも割と安価で手に入る時代となった中、“外遊び”や“食育”という時間や労力がかかることをやり続けるということは「勇気」がいります。また、周囲が月曜日から金曜日まで習い事でスケジュールが埋まっている中、自分の子には“自由時間”を与えるということも「勇気」がいります。“愛着”の大切さが分かっていても、すぐに成果が見えないから続けるには「勇気」がいります。その勇気を届ける意味でも、海外に住む方、これまで手にしなかった方にこの電子書籍版が少しでも心の支えになれば嬉しく思います。

私は、日本やアジア諸国ではこれから「エリート教育」は、受験競争教育と自由競争教育に二極化するのではないかと思っています。人口規模からして、また国民の成熟レベルからして国全体が欧州各国のように変わることはすぐには起きないと思っています。しかし、国の中でエリート教育が二極化する現象はどんどん進んでいくように感じます。

また最近は、北欧の幼児教育のあり方についても必ずしも長所ばかりではないと感じるものがあり、日本人だから、アジアから発信できることもあると思うようになってきました。著書の翻訳版はまだ決まっていませんが、電子書籍版の発売を機にますますアジア全体を視野に教育というものを考えていきたいと思っています。




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マナー研修

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未来を担う多くの子どもたちのために、そして保育・教育界全体のレベルアップにも貢献したいと思い、保育研修の講師を幼稚園や保育園で務めています。7、8月は特に幼稚園からの依頼が多く、夏季期間にも関わらず皆さんの向上心に大変敬服しております。

私自身が指導支援する研修は保育(幼児教育)研修のみですが、時々、「マナー研修はやってくれないのですか?」という要望を受けるため、昨年から女性専門講師を採用させてもらい、マナー研修も受付を始めました。

このマナー研修。昨年、最初に私自身が園の職員と一緒に受けてみました。私自身がマナーが不足足しているからかもしれませんが、実に多くの気づきがあり、メモをたくさん取りました。言葉づかいのことよりも、「表情力」や「姿勢」「話の聞き方」など、少しの変化で相手の気持ちが変わるということは決して保護者に対してだけでなく、子どもへの保育対応にしても、同僚や部下に対しても同じだと学ぶ部分が多くありました。

研修では一人ひとりがスマートフォンや携帯電話のカメラ機能をもって表情チェックをしたり、二人でペアになってロールプレイをしたり、実技が中心です。これまでのところ、評判はとてもいいです。講師が厳しい表情をして叱りつけるようなマナー研修ではなく、和気あいあい笑顔があふれる研修です。そんな講師だからこそ、自信をもって依頼を受けています。依頼や問合せは今のところほぼすべて幼稚園からですが、私は保育園の先生にもぜひ受けてもらいたいと思っています。

マナー研修というと、外見的なパフォーマンスを学ぶように考えられがちですが、私はそうではなく形から入ることでむしろ心が鍛えられるというように感じています。また、その効果はサービスとしての即効性よりも、周囲の人間を育てるという機能にもつながると思っています。 「作り笑顔ぐらいできなければ、社会人として失格です!」とビシッと言い切る講師の姿には思わず笑ってしまいましたが。

ただ課題も感じています。「マナー研修を受けたい」という方々は大抵マナーがよくできている保育者であり、上司が「マナー研修を受けさせたい」と感じる、問題ある保育者は参加させてもあまり心に響きません。一人や二人だけのことでも組織にとっては見逃せないものと思います。マナー研修を、カウンセリングを含めた個別対応でも受け入れられればと思っています。


*「マナー応対研修」についてのご要望や質問はHPからお願いします。
新教育デザイニング株式会社
http://goodeducation.tokyo/contact





電子書籍化が決まりました「世界基準の幼稚園」

著書「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」の電子書籍化が決定したという連絡を、出版社から受けました。

海外に住む日本の方々から「電子書籍版はないですか?」とよく聞かれたので嬉しく思います。販売開始は7月27日(金)予定のようです。もう少しお待ちください。






給食で「日本式」を貫く困難さ

土曜日に「食育」をテーマとした、給食の試食を兼ねた保護者懇談会を開催しました。

私の園は食育の内容に興味をもって選ばれる方も多く、今では認可保育園から栄養士研修の依頼もくるようになりましたが、ここまで来るには担当職員個人の力量だけでなく、改善と調整の継続やその判断による様々な困難な過程がありました。
 
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年前、採用させてもらった栄養士の職員は偶々、自然食研究家でした。私は元々「医食同源」ということに興味があって何冊か本を読んで勉強したことがあり、また、現代の小中学生や大人における「ストレスへの不耐性」や「心と体の成長のアンバランス」、「感情コントロールの出来なさ」などは食生活とも深い関係があるのではと思っていたため、その職員にそれまで使っていた学校給食(認可保育園)ベースの献立をすべて作り直してくれないかお願いをしました。
 
しかし、献立を自然食ベースに新しくすると、最初のうちは「シンプルすぎる」「肉が少なすぎるのでは」「コクがなくて味がつまらないのでは」「もっと噛み応えがほしい」等、予想していなかった意見が職員から次々と出、そこからの改善と調整が非常に大変でした。これは保育や教育全般にもいえることですが、たとえ保護者の理解や支持があっても、子どもの様子や感覚を代弁するのは職員なのでそこを上手にまとめない限り、本末転倒となってしまいます。また、小さな違和感を放置しておくと、特に女性同士は人間関係にも影響します。
 
幸い、担当の栄養士の職員が柔軟な性格でいろいろな反対意見や提案も受け入れてくれる方だったので、修正に修正を重ねることができ、学校給食とは全然違いながらも自然食やマクロビのような一つの主義にこだわったものとも違う、洋や中の要素も入るオリジナルな献立になりました。同僚の職員や保育の職員の貢献も大きなものです。
 
一方、最も困難な壁は学校給食法の「摂取基準」を守るか、守らないかの判断にありました。著書「世界基準の幼稚園」では、コラム4「本当は難しい、和食中心のメニュー」にて掲載されていますが、和食メニューにするとどんなに量を増やしても、たんぱく質(動物性)とカロリーの数値でこの基準を満たすことができません。
 
いくら認可外で運営しているとはいえ、基準を守らないという決定をすることには覚悟がいりました。しかし、それも栄養士の職員と相談し、また、自然食や玄米食を出している園は必ずしも数値を遵守していないということも本などを通じて知り、摂取基準は参考にはするものの絶対条件としないという判断を最後には自信を持ってすることができました。独りよがりにならないよう情報開示や試食会も継続的に行ってきました。
 
そして、2013年、「和食」はユネスコの無形文化遺産に登録されました。これは、これまでのような寿司や天ぷらが有名になって評価されたものとは全く違い、“Traditional Dietary Culture”として“自然の恵みを敬う精神”“持続可能な自然資源の活用”“世代を越えて人と人をつなぐ価値”など日本の伝統的な習慣や文化的価値が評価されたものです。農水省のホームページでも、海外の人向けには“Washoku, Traditional Dietary Culture”という言葉をもって紹介されています。私の園でも海外生まれや海外在住の子がこれまで様々な国から来て同じ給食を食べていますが概ね喜んでくれています。


こうした世界の評価があるにも関わらず、国内では食糧事情が悪い時代につくられた「摂取基準」によって、子どもたちの学校給食に反映されにくいという現状は不思議なものです。

 

<食育懇談・給食試食会のメニュー>

・三分搗き米
・米粉でつくる夏野菜カレー(バター不使用)

・車麩のフライ(チーズ風味)、

・いわしの骨まで丸ごと梅煮(圧力鍋使用)

・シンプルな野菜サラダ(じゃ芋、人参、アスパラ、コーン)

ドレッシング(酢、油、塩、砂糖)

・一年醸造と六年醸造の合わせ味噌汁(野菜4種+油揚げ)

・自家製ふりかけ(削り節、しょうゆ、ごま、みりん)

・ぎょうざの皮ピザ(赤ピーマン、しらす、玉ねぎ、チーズ)

・味噌クラッカー

 



 












夏期短期水泳教室

私の園独自の方針でのプール活動を支援してくれており、著書にも書かせていただしたルネサンス経堂さんが、7月下旬から8月下旬まで3歳~8歳までを対象に短期のスイミング教室を開講します。朝8:30~9:30開催というのは、早寝早起きを実践するうえでも活動的な子どもたちにとっては有意義な時間帯だと思います。

コーチの方々も長く勤務されている方が多く、一人ひとりの成長過程を長い期間大変よくみて下さっています。少人数グループで参加しても、指導や援助をしながら頻繁に人数確認をみんなでされている姿には安心すると同時に、プロとして見習うべき基本をも感じました。ご興味のある方はこの機会にぜひ体験してみてください。

お申込み、お問い合わせは、直接クラブまでご連絡ください。
スポーツクラブ ルネサンス経堂
短期水泳教室→https://www.s-re.jp/kyodo/lp/tanki_swim/
TEL 03-5426-5080

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author

橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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