幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。



「みらいスクール」の紹介 春休みの体験活動に

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*写真はみらいスクールHP「宇宙ミッション体験」より

昨年、12月30日にやっと自分の仕事が終わり、大晦日にくつろいでいると何とそんな日に長文で私の著書への読書感想文を送ってくる方がいました。しかもとても理論的で深い考察まで含まれ、一気に脳が仕事モードに変えられるような内容でした。(笑)

今回ご紹介したい、様々な社会体験を学びのイベントや教室として提供している「みらいスクール」こそ、その方が経営をされて代表をしているものであります。ある部分ではこだわり方が私と近く、それ以上でもある、その菅野さんとは少し前に知り合ったのですが、とにかく“緻密なプログラムを作れる力”と“コンテンツに対するこだわり”に、私は強い関心を抱きました。私自身、前職でコンベンション事業を10年以上経験しましたが、中々こういうタイプのクリエイション能力と推進能力の両方を備えている人とは出会いませんでした。
年下の経営者で自分にはない才能を持っている、実に頼もしい人をみつけたと思い、応援したくなったのがきっかけでした。(そして、すぐに私の本も読んでコメントを送ってもらえるよう要求しました。笑。まさか、大晦日に長文で襲撃されるとは思わずに・・)

以下は、沢山のプログラムの中、私がスゴイ!と感動したほんの一例です。「教科書からは得られない発見」、「本場に行き、本物に触れる」、「学びと遊びのど真ん中の体験」というポリシーにはとても共感するものがあり、私の方針とも多くの共通性があると感じています。

『一棟建てます!大工さん体験』
https://gifte.jp/detail.php?eventmasterid__c=70128000000efei

『ぐるぐる博士と宇宙ミッション体験』
https://gifte.jp/detail.php?eventmasterid__c=70128000000efed

『スーパーカーに触れる!キッズメカニック体験』
https://gifte.jp/detail.php?eventmasterid__c=70128000000efee

『歯科専門学校で歯医者さん体験』
https://gifte.jp/detail.php?eventmasterid__c=70128000000TNfs



科学から語学、運動まで習い事はたくさんありますが、“体験を本気で深堀させてくれる”ところは、実はありそうでほとんどありません。(作る人に相当なこだわりがないと出来ないからです)。みらいスクールは小学生向けには特に多くの体験活動が用意されている印象です。

私の著書「世界基準の幼稚園」やブログにも書いておりますが、特に10歳ぐらいまでは発達理論上は一つのことに特化させようと促すより、様々な体験をさせた方が後伸びする時期でもあります。
春休みにお子さんに何か新しい、ワクワクする体験の機会をと考えている方がいたら是非問い合わせてみてください。

みらいスクール
https://miray-school.co.jp/

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著書 『世界基準の幼稚園』 増刷が決まりました!
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「校庭」の教育的価値が分からない小中学校

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積雪のたびにダイナミックな雪遊びを行い、園児たちと自然事象に親しむことがもはや私が何も言わなくても園では定着している一方、毎回、心苦しく感じていることがあります。それは、「校庭での雪遊び禁止」「休み時間は外出禁止」としている小中学校があまりに多いことです。晴天の中、まるで“監禁”されているかのように、窓から指をくわえながら積もった雪を眺めている卒園生たちがいるかと思うと、胸が詰まります。

校庭は何のために、誰のためにあるのでしょうか?体育や部活だけのためにあるのでしょうか?「自然」や「科学」の学びを深めていこうとする意欲には“原体験”が必要です。自分の手足で驚きをもって冷たさに触れることや気温と共に変わる事象に対して心が動かされるような体験が原動力になります。「国語」や「社会」「英語」「音楽」でも雪にまつわるエピソードは出てきます。雪の積もった日に校庭に出ることは“授業”としての価値があります。

また、「やり遂げる力」は親や教師の言葉がけや気遣いだけでは育ちません。それには自然の中で受ける“身体的苦痛”を伴うことを必要とします。昨日も雪だるまづくりに夢中になりすぎて「背中が痛い」「手がキンキン」と言っていた幼児がいましたが、遊びを通じてそういった困難に直面するという点で大量の雪はもってこいの“教材”でもあります。校庭のコンディションを優先する体育や部活の重要性はこれらの経験を積んだ後で配慮されるべきことではないでしょうか。

“(数年に一回の)雪遊びができないぐらいでそんな大袈裟な” という意見もあるかもしれませんが、数年に一回だから重要なのです。たった一回の体験が心の糧になっていたり、感性の源になったりして覚えていることが、誰にでもあるのではないでしょうか。

子どもの成長は身体発達が精神の成長を後押しするように進んでいきます。“雪遊びを学校でしなくても放課後にすればいいだけでしょ”と思っている方もいるかもしれませんが、子どもは日々天候に順応して生きており、知力も体力も最もエネルギーを吸収して成長できるのは放課後ではなく、「日中」です。放課後はサッカーに例えれば“後半30分”のような時間帯です。幼児と小学生、中学生ではその時間帯は少し変わりますが、その区別の定義は変わりません。

子どもは自分たちが、今、成長するために何が必要か、よく分かっています。校庭での雪遊びを禁止している小中学校の校長先生、教育委員会の皆さんには「校庭は誰のために、何のためにあるのか」をぜひご再考いただきたい。以下、子どもたちの心の声をご参考まで。(Firstbook子ども手帳=「やりたいこと手帳」)

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「てんき」にいつもと違う、心のトキメキが表現されています。

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朝からテンションが高く、一番「何をやりたいか」がはっきりしていました。


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こども手帳|なぜ“やりたいこと”を意識させるの?

「やりたいことなんて意識しなくても、毎日が楽しければいいでしょ?」という意見があると思います。確かに、何も考えずに目の前にあることが楽しいことばかりであれば、やりたいことを意識しなくても、楽しく生きていけます。自分のことを分かってくれる大人や友達に囲まれ、いつでも自由が与えられていれば、やりたいことを特に意識しなくていいかもしれません。

しかし、現実はどうでしょうか?最近の子どもたちは、5歳にもなれば、“やらなければいけないこと”がジワジワと増え始めます。小学校高学年にもなれば、塾など夕方や夜までビッシリとスケジュールが決まっている子も多く、中学生になって部活も始まれば土日も含めて年間の多くの日の予定が、自分が考える前に決められています。やりたいことが意識されていないと、洪水にのみこまれるように流されてしまいます。

では、最初はやりたいと思って始めたのに、気がつくと「(あまり)やりたくない」になってしまうのはなぜでしょうか?もちろん、気の進まないことでも頑張って続けることは、社会で生きていくためには必要かもしれません。

しかし、わたしたちの脳と心の中は、パターン化されたものには“ワクワク感”が出なくなります。ワクワク感が出なくなると、次第に意欲や主体性が下がっていきます。つまり、ワクワク感をキープするためにはパターン化されたものの中にも自ら「やりたいこと」を見出すことが大切なのです。
退屈な状態も、エキサイティングな状態も、決めているのは自分です。それには親の温かな関心も欠かせません。強いオリジナリティや大きな自信は、意欲が薄く、主体性を伴わない活動からはそれを継続したとしても生まれません。

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やりたいこととして手帳に書くことにはどんな小さなことでも構いません。年長の園児たちの手帳には「さっかー」や「ゆびあみ」、「どろけい」など、毎日数文字が書いてあるだけですが、“やりたいことがあること”が大切であり、何を書くかは重要ではありません。やりたいことを持つ習慣を身につけることに意味があります。(書く習慣が身についた後、次に何をすべきかはまた別の機会にエピソードと一緒に紹介します)

昨年、年長のある子が何かというと「やりたくない!」を連発し、親や先生を困らせている時がありました。私は、日々何も書かれていないその子の手帳に気づき、「やりたいことを朝、必ず書きなさい」と提案しました。すると、その子は“わたしは何がやりたいんだろう?”と考え始め、「すなば!」や「(大きな)すべり台!」等、何かひとことを大きく、力のこもった文字で書くようになりました。手帳にしっかりとやりたいことを書いた日は普段より落ち着いて過ごしていました。今も声をかけないと書き忘れてしまいますが、声をかけると笑顔で楽しそうに書いてくれています。

やりたいことを意識し、やることで心に余裕もうまれ、耐性も育ちます。逆に言えば、少しぐらい気の進まないことでも、やってみたら楽しいかもという好奇心が生まれます。

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世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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“世界基準の”卒園生たち

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今年も、小学一年生の卒園生たちが冬休み中、在園児たちに小学校の紹介をするために、園に来てくれた。ランドセルやバッグに自分の見せたいものをみんなギッシリと詰め込んできてくれ、有難い。


今年の卒園生たちは「ショウ・アンド・テル」を開始したときから1年半それを経験してきた初めての子どもたち。久しぶりに来園したにも関わらず、当たり前のように椅子の上にたち、じぶんの言葉で語り始める。教科書や作品をみせるときも、じぶんの捉え方やじぶんの感じ方を大切に話す姿には「成長したね」という言葉より、「変わらないまま、更に伸びたね」と声をかけたくなるほどだった。

公立も私立もみんな違う学校に通う子どもたちだが、それぞれが学校や授業の特色をスピーチしているのではなく、「じぶん」を柱に主観的に話ができる姿にはかなり驚いた。中には前日に親が「何を話すか練習した?」と聞くと、「だいじょうぶ、いつも考えながら話しているから」と言った子がいたり、「学校でお話する時は他の子たちはみんな原稿をみながら話すのに、うちの子だけ何も原稿用意しないで話すんですよ」という保護者もいた。


“じぶんを柱にして話を展開する”。実は、これが一番日本人が苦手としていることであり、海外の学校では逆に評価される(というよりそれがないと全く評価されない)ところでもある。(という私自身も、昨年著書の原稿を提出した際には、編集者から「もっと自分のことや自分の園のことを書いて下さい!」「重要なのは何を書くかではなく、“誰が”何を書くかなんです!」と何回も注意された。)

世界ではスピーチに限ったことではなく、作文も同様であり、日本のように事実を客観的に表現したり、他人の気持ちを述べたりするだけでは評価されない。常にじぶんと人、じぶんと環境や社会の関係を小学生時代から問われ続け、一流大学の入学試験にも大きな影響を与える。

今回、銀行から融資を受けて「こども手帳」を作りたかった理由のひとつは、幼児のためだけでなく、小学生に対して毎日の生活の中で「じぶんを柱にして表現すること」をやめず、続けてほしいという想いがあったからだ。「やりたいことで人生をデザインする」というのは、放課後にやりたいことをやって欲しいという意味ではなく、学校と切り離して考えてほしいという意味でもない。


イギリスの劇作家、ジェームズ・バリーはこんな名言を残している。

The Secret of happiness is not in doing what one likes, but in liking what one does.
「幸福の秘訣は、自分がやりたいことをするのではなく、自分がすべきことを好きになることだ。」


今年は小学校高学年~中学生向けの手帳を開発して世に出すことを計画しているが、卒園生の姿をみて益々やる気になった。大人として自立するまでの過程を一冊の手帳で支えることができたらこの上ない喜びである。




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世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
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2017-10-17
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初釜 茶室で季節感を磨く

「伝統文化に触れる」ことを目的にした活動で園児たちを時々茶室へ引率しています。空間的魅力と茶道の先生のお話から季節感や生活観を身体で感じることが目的であり、礼儀や作法は目的化せず、最低限のマナーに留めています。


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ことしも近所の茶道教室での「初釜」を先生の大人の生徒さんたちより先に、当園の園児たちが経験させてもらいました。茶釜は富士山の形、掛け軸にも富士山、飾り物や茶道具には干支である「イヌ」や縁起物の「松竹梅」などが描かれており、ひとつひとつ、先生は子どもたちに分かりやすい言葉で説明してくれました。


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お菓子は先生が「みなさん、花びら餅は体験されてよくご存知なので、フェイントをかけて・・・(笑)」と、小豆の入った干支菓子を用意してくれました。子どもたちの興味が広がり、干支についての話が交わされました。


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抹茶はひとりずつお友達の分を点て、「どうぞ」ともてなし、役割を交互に行いました。大人用を薄めただけの苦みのある味にも「おいしい」という子が多く、全員が飲み干していました。


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棗の模様の「柳」について、先生が興味深いお話をしてくれました。「駅の前の今はパン屋さんのある場所に昔は大きな柳の木があった」と語り、自然が人間の気持ちにどのような影響を与えるかということを経験知から感情をこめてお話してくれました。園に帰る時、その場所を歩き、立ち止まってみました。


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先生の着物からも、いつも子どもたちの「気づき」や「発見」につながるものがあります。打ち出の小槌など縁起物の数々は、お正月の雰囲気を味わうだけでなく、これまでに読んだ絵本のお話やストーリーと結びつけたり、ママやパパとお話したこととつながったり、想像力や探究心を刺激してくれます。



拙著「世界基準の幼稚園」でも、幼少期に「伝統文化」に触れる大切さについて書きました。豊かな季節感をもつことは食育にもつながります。

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橋井 健司
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橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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