年長独自のプログラムとして、今年から「やまのぼり」の計画を入れました。今年の年長児が初めてで過去に先輩の園児が行っているイメージがないので意欲を出してくれるかどうか少し心配でしたが、提案した瞬間に「やりたい!」という声が上がり、何日も前から楽しみにしていてくれました。

自信と意欲を大切にしながら“数字を積み重ねることを身体で楽しんでもらいたい”という目的で、往復の交通や徒歩の時間なども考慮して約100mの小さな山からスタートしました。それでも幼児にとっては「100」という数字は特別感があり、何日も前から興奮気味でした。行きの電車では園の先輩たちに前例がないという体験から「少し怖くなってきた。。」という声も聞こえましたが、山を登り始めると「(林の中で)ヒンヤリして涼しい!」と、思った以上に快適で足がどんどん前に進みました。頂上の展望台では天気の都合で富士山が見えないながらも「今度登る山は何メートル?富士山は何メートル?」「行ってみたい」等、今までになかった様々な質問が出てきました。数字の大きさや倍数がまだ分からない中、身体感覚でその数字を想像する表情には夢がぎっしり詰まっているようでした。

次は秋に今回より電車に乗る時間も徒歩時間も長く、少し高い山に登る予定をしています。いきなり高い山に力を振り絞って登ることも意味があると思いますが、子ども達が数字を身体感覚で楽しく意識しながら、その積み重ねる過程の楽しさや自信を感じ、その他のことへの興味も広げてもらいたいと思い、少しずつ高いところへと思っています。園に帰ると年少の子たちが「おかえり!」と尊敬の眼差しで年長児を迎え、自分たちも年長になったら連れて行ってくれるかと迫られたことは予想外の産物でした。異年齢合同の環境では年長児はみんなから尊敬され、責任感と共に自分を肯定できる強さもより備わっていきます。今年度まだ9ヶ月あると思うとこれから先本当に楽しみです。

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