地域の教室で出かけて書道を行うことを子ども達が知ると、特にいつも年長や年中が社会活動に外出するのを羨ましそうに見ている年少の子たちは自分たちにも出番が来て大いに張り切っていました。教室に入って正座をし、先生から「一人ずつ名前を言って下さい」と言われると、年少は苗字を省いて名前だけだったり、名前の後にくんをつけたり可愛らしく(笑)、年長はしっかりとフルネームで「です」まで付けて言えました。

書道は字を書くことだけでなく、正座をして硯の上で墨を刷りながら匂いを感じるところから始めさせてもらいました。「墨の香は心を落ち着かせるアロマ効果もあり、昔の人はこうやって心を落ち着かせていたんです」というお話を先生から以前にお聞きしました。子ども達も普通に正座をし、筆を持っている時は背筋もピンと伸びて呼吸も落ち着いているので不思議です。絵の具の筆を持っている時とは全く違う感覚です。漢字の「一」「十」「三」などを(文字の認識がなくてもよしとして)手本に沿って書き、年齢によって自分なりの成果を感じながら、漢字の意味が分かっている年長は特に喜びを感じたようです。また、先生がひとりひとりの名前を色のついた墨で丁寧に書いてプレゼントしてくれたことも心がこもって嬉しかったようです。

後ほど先生から届けられた活動後記には「みなさん行儀がよく、日頃の保育生活がしっかりされていること素晴らしいですね」という言葉を頂きました。特別な行儀の練習はしていませんが、子ども達の意欲と好奇心の大きさがその場の空気を察知しながら行動する力を生み出していることと思います。種類や分野が違うひとつひとつ体験活動がしっかりと相互につながり、健全な成長を促していることを子ども達の行動から知ることができます。

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