先日、進路について「その先に何がある?~小学校、中学校、高校、グローバル~」と題しての保護者懇談会を開きました。

1 ゲストによる講演
世田谷区議会議員 風間ゆたかさん
 『公立小学校からの進路、公教育における最近の潮流やグローバル志向』 

株式会社 駒場親子共育アカデミー 代表取締役 乾玲子さん
 『私立小学校からの進路、小中高のつながりとグローバル志向』 

2 保護者の皆さんとのフリートークお茶会
(参加費は任意で全額、熊本地震被災者支援への募金)

 公立vs私立、または小学校受験がよいか悪いかのような短絡的な話し合いにはならないようにしました。ゲストの方々が内容の濃いお話をして下さり、大変お世話になりました。また、普段中々進路のことは保護者同士でも話しづらい中、多少なりともオープンに話ができるきっかけにもなればという思いもありました。参加者の中には、昨年、受験教室に疑問を感じて教室をやめさせ、それでも私立小学校を受験して合格させたという卒園児の保護者もおり、これから子どもが小学校へ向かう保護者の方々に勇気を与えるような話もありました。 

 進路選択については、「受験」をどのタイミングでさせるか、というのもかなり大きな要素になっていると思います。幼稚園受験、小学校受験、中学校受験、高校受験とあり、どこかでは必ずしなければなりません。私自身の考えですが、受験問題をずらーっと全部見て一番簡単なのは高校受験です。一番難しいのが「中学校受験」で、その次が「小学校受験」です。中学校受験も、小学校受験と同様に実際は「親」が関わらないと自立的には学習を続けられない「親の受験」です。中学校受験は最低でも小4ぐらいから塾中心の生活にしなければならない「長距離走」です。試験問題の内容からして小学校受験のように偶々受かることもありません。

さて、こんなことを書いていると、教育ジャーナリストにでもなったみたいで寂しくなるので話を変えます。もっと興味深いことがあります。私立に行った子も、公立に行った子も、学校が楽しい、友達との時間が楽しい、給食の時間や休み時間が楽しいとは言うものの、ほとんどの子が「授業が楽しい」とは言わないことです。図工や体育または実験の時間が楽しいという話は時々聞きますが、国語や算数、英語など一般的な授業は宿題も含めて「やらされる感」に溢れたものが多く、結局テストのため、次の受験のためへと学習の目的が受け身で引っ張られていることを公私立問わず多くの学校で感じます。

「受験は子どもに勉強する習慣がつくからいい」という意見を時々耳にしますが、本当にそうでしょうか?社会人になって感じるのは、日本人は合格や資格を取るまでは一生懸命勉強するものの一旦それを得た後は全然勉強しようとしない人が多いということです。つまり、好奇心や探究心から自分で学びを広げ、発展させていく習慣と、テストのために頑張って勉強した習慣は全く違うということです。


一方、卒園児たちと偶に会って嬉しいことも多々あります。勉強好きな卒園生たちが「図書室が好き」とよくいうので、なぜ?と聞くと「自由に勉強できるから」と。運動好きな卒園生が「(部活の)朝練が好き」というので、どうして?と聞くと「自由に練習できるから」と。私立に行った子も、公立に行った子も、好きなことや夢中になれることを自分のスタイルで、自分の力で伸ばせる姿を保っていることは幼児期の時の姿と全く変わらず、嬉しいものです。こういう子たちは学校生活よりも、きっと社会に出てからの方が「楽」であり、活躍もできるとさえ感じます。しかし、こういう姿に触れる度に感じるのは、子ども達はもっと主体的に学べる環境に飢えており、いかに学校がそれを与えていないか(与えられないか)ということでもあります。

また、進路のことになると「学級崩壊」のことを多くの保護者さんが通常気にされますが、私は卒園した子たちがそんなクラスに入ったとしても全然怖くありません。むしろ一時であれば実社会の勉強としてwelcomeなぐらいです。その程度のことで3年在籍して卒園した子たちが「学ぶ理由」や「学ぶ意欲」を失うはずがないと信じているからです。先日、遊びに来た小4の卒園児は、隣に机があるにも関わらず、カーペットの上に紙を置いて鉛筆で文字を書き続け、机を使うよう促しても黙々と集中して拒否され、なにかに夢中になっていました。
大体、最近の学級崩壊はクラスで一番成績がいい子が起こしているという例が少なくありません。むしろ、心配するならそちら側にならないか心配した方がいいかもしれません。

現在、オーストラリアへ親子留学をしている卒園児もおり、また、今秋からカナダの小学校へ入学する園児もいます。国内でも、海外でも、公立でも、私立でも、好きなこと夢中になれることを自分で見つけ、自分なりの方法やスタイルで、自分を伸ばしていけると信じています。Good luck and have a big dream !


夢をかなえる秘訣は、4つの「C」に集約される。それは、「Curiosity(好奇心)」「Confidence (自信)」「Courage(勇気)」そして「Constancy(継続)」である。
The special secret of making dreams come true can be summarized in four C’s. They are Curiosity, Confidence, Courage, and Constancy.
                                             ~ウォルト・ディズニー