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9月1日の防災の日に合わせて「非常食」を子ども達にも体験として食べてもらいました。主食は白飯、ドライカレー、五目ご飯の3種類です。お湯もしくはお水だけ注げば袋がふっくらとして出来上がるタイプのものです。おかずは栄養士の先生から日頃は使わない「サバ缶」を使った献立の提案があり、じゃがいもと玉葱と煮たものにしました。味は子ども達に好評でおかわりもしていました。

年長には「もし、先生が全員死んでしまってたら、子どもだけで作るんだよ」と非常食ご飯の作り方とそれをいつも置いてある場所、および断水した時のためにペットボトルの水がある場所を教えました。年長児たちは興味深い、真剣な目をして質問しながら話を聞いていました。

自分の身を自分で守ろうとする能力は子どもなりにしっかりと備わっており、認知能力の成長に伴って適切な援助をすれば、危機管理能力として育ちます。5歳を過ぎると質問の内容も「どうして〇〇なの?」から、「もし〇〇〇になった時、△△だったらどうするの?」のような高度なものになります。これは目にしたものだけでなく、ものの内側や反対側にある存在に興味が広がるためです。応える側もそれに対応することが必要です。


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その例でもありますが、防災の日に「非常持ち出し品」の袋をもって担任が子ども達と外に出たところ、年長から担任へ「その袋の中には何が入っているの?」と質問があり、室内に戻ってみんなでひとつひとつ確かめることになりました。プレゼントの袋でもないのに、緊急時のものと分かっていて質問をするのは年長ならでは関心です。袋から一つひとつ先生が出して説明をすると、「方位磁石ってなにする時に必要なの?」「懐中電灯は電気が消えた時のためだよね!」など災害時の様子をイメージしながらの用途にまで興味が広がりました。年中も年少も話の全部は理解できないものの、その真剣なやりとりにしっかりと耳を傾けていました。


最後に子ども達から「地震が家にいる時にきたら、非常持出品の袋がないんだけど、どうしたらいいの?」と聞かれ、「ぼくのうちも(わたしのうちも)ない」と次々に言い始めました。答えに詰まる担任をみて私から「おうちの人に用意するよう言ってください!」というと、年長の子から「じゃあ、お知らせの手紙出しといてくれる?」と返されました。(賢く成長しています。笑)

非常持ち出し品はおそらく子どもに見せていないだけでどの家庭にも用意があることと思います。5、6歳の子どもには家庭で一緒にチェックしたり、話し合ったりするのもよい勉強になることと思います。これだけでも好奇心や探究心が広がる十分な「教材」となりそうです。