お当番が自宅からお気に入りのものを持参して行うスピーチは、昨年度の出だしこそは順調だったものの、今年度の1学期は年長児の全員が自宅から好きなものを持って来れる当番の日は楽しみにする一方、“なにを話したらいいんだろう?”という状態に入るスランプの時期を迎えました。全く自分の言葉で語れなくなってしまいました。


そこで、担任の先生の呼びかけで話す内容を決めようということになり、みんなで相談し合い、①もののなまえ ②使い方 ③色 など、話すテーマを書き出して掲示しました。
ところが、そうなると今度はマニュアルのようにそれに従って話すだけとなり、全く内容が面白くなくなり、聞く側もつまらないような状態になってしまいました。


そんな状況で1ヶ月ほど中断した後、2学期から再び、今度は成長した年中児も順番に入れてスタートすると、思いがけないことが起こりました。
なんと、初めてスピーチを行う年中の園児たちがしかも全員生き生きと自分の言葉で語り、しかも声は大きく時間制限の80秒も毎回越えてスラスラ話すということが起こったのです。年長の園児たちはそれを見て、一気に変わりました。以前のように自分の言葉で語り出し、更に内容の視点も成長と共に変化して貫録を見せるようにもなりました。(今では年長も年中も時間制限を越えて話す日が毎日のようになり、先生たちが外遊びの時間などが短くならないようどこで切るべきか苦労しています)

年中の園児たちは、年長の園児たちのように誰一人スランプに今のところ陥っていません。ちなみにこのショウアンドテルは、現在の年長の園児たちが年中の時から園として開始したものでありました。つまり、年長の園児たちは一度も手本らしいものを見ないで始めたのに対し、現在の年中の園児たちは年少の時から一年間たっぷりと『見学』をした後に自分たちもデビューしました。逆にいえば、「早く自分もやりたい」という子もあるのを時期尚早として待ってもらっていました。

子どもにとって年上の子の姿を見ていることがいかに大きな効果を与えるか、今回はそれを際立って実感する機会にもなりました。「やりたい」と言われた時に敢えてさせず、じっくりと見て待ってもらうことで、一人ひとりが、自分が人前に立った時の姿をくり返し想像し、意欲だけでなく自分なりの表現のしかたまで準備していたことが伺えます。恥ずかしがり屋と思った子でさえ、余裕で人前にたち、最初から生き生きと語っている姿には、見ているだけの準備期間が安定した土台となっていることを感じます。


異年齢環境では、今回のように年上の子どもたちが年下から刺激を受けてやる気を復活させたり、創意工夫が引き出されたりすることも実に多くあります。いつも年下が年上から学んでいるばかりではありません。年上の子が年下の子からも学ぼうとしている姿を見ていると、きっと社会に出た時、大いに能力を発揮できるだろうと感じます。


年長児たちは持参するものも、趣味の道具や写真、図鑑、身に付けて体験したもの等、一年前はキャラクターものの玩具ばかりだったものが成長と共に自然と変わってきました。規制せずに自由に好きなものを持って来させたことが逆に成長を促したように感じます。話す内容もボリュームが増しました。
3学期に入り、子どもたちは益々成長しています。また続編を書くことを楽しみにしています。


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