先月、元イエール大助教授で衆議院議員も経験され、現在は英語と教養教育の塾を経営されている斉藤淳先生と食事をする機会がありました。

以前、「10歳から身につく、問い、考え、表現する力」を読んだとき、斉藤先生も学生時代、勉強ができながら“学校が楽しくなかった”と感じていたことを知り、昔の自分と重なる部分を多く感じていました。私も、自学の勉強は好きでテストの成績もよく、友達も多い方でしたが、とにかく授業がつまらなく、毎日その退屈な時間をどうやり過ごすかばかり考えていました。「英語を勉強して都会にいけば何かが変わるだろう」と思って田舎から東京へ出てきたのも同じでした。

斉藤先生は著書の中で、“英語はスタートライン。英語を使って「何を問い、考え、表現するか」がなければ意味がない。日本語を母語にするものにとっては、何が自らの価値の源か、よく考えてみる必要がある”といい、「ゼロから考える力」の大切さを力説しています。


私が、いわゆる早期教育(その時期にしか伸ばせない能力の成長を妨害する前倒し教育)に反対するのもこれに通じます。幼少期には幼少期にしか得られない「発想・思考・表現」を伸ばすことが青年期・成熟期の飛躍に重要であると考えるからです。斉藤先生も私の著書を読んでくださって「ごっこ遊び」の項が特に印象に残ったと仰っていました。先日は幼少期に思考力を引き出すひとつの要素として、「ゼロからの対話」の必要性についてブログに書きました。

「政策が話題にならない本当の理由」
http://innovative-sprout.com/archives/1068408539.html

今回、斉藤先生といろいろと意見交換をさせてもらい、共にグローバル社会で逞しく生き抜く人間を育てようと、日本の教育の現状を乗り越えようとする点で同じ方向を向いていることを確認し合いました。それを「多数派」にまでしようと目標を立てて行動している姿には“さすが元議員さん!”と心から敬服しております。笑。私ももっとがんばりたいと刺激にもなりました。

最後に先生の本の中で、私が印象に残って線を引いていた部分を記しておきます。

面接を担当したイエールの卒園生によると「イエールはリーダーとなる人物を出したい。指示待ちの子より、新しいことに挑戦する、ある意味『いたずらっ子』を求めている」とのこと。


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世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる [単行本(ソフトカバー)]


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