「やりたいことなんて意識しなくても、毎日が楽しければいいでしょ?」という意見があると思います。確かに、何も考えずに目の前にあることが楽しいことばかりであれば、やりたいことを意識しなくても、楽しく生きていけます。自分のことを分かってくれる大人や友達に囲まれ、いつでも自由が与えられていれば、やりたいことを特に意識しなくていいかもしれません。

しかし、現実はどうでしょうか?最近の子どもたちは、5歳にもなれば、“やらなければいけないこと”がジワジワと増え始めます。小学校高学年にもなれば、塾など夕方や夜までビッシリとスケジュールが決まっている子も多く、中学生になって部活も始まれば土日も含めて年間の多くの日の予定が、自分が考える前に決められています。やりたいことが意識されていないと、洪水にのみこまれるように流されてしまいます。

では、最初はやりたいと思って始めたのに、気がつくと「(あまり)やりたくない」になってしまうのはなぜでしょうか?もちろん、気の進まないことでも頑張って続けることは、社会で生きていくためには必要かもしれません。

しかし、わたしたちの脳と心の中は、パターン化されたものには“ワクワク感”が出なくなります。ワクワク感が出なくなると、次第に意欲や主体性が下がっていきます。つまり、ワクワク感をキープするためにはパターン化されたものの中にも自ら「やりたいこと」を見出すことが大切なのです。
退屈な状態も、エキサイティングな状態も、決めているのは自分です。それには親の温かな関心も欠かせません。強いオリジナリティや大きな自信は、意欲が薄く、主体性を伴わない活動からはそれを継続したとしても生まれません。

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やりたいこととして手帳に書くことにはどんな小さなことでも構いません。年長の園児たちの手帳には「さっかー」や「ゆびあみ」、「どろけい」など、毎日数文字が書いてあるだけですが、“やりたいことがあること”が大切であり、何を書くかは重要ではありません。やりたいことを持つ習慣を身につけることに意味があります。(書く習慣が身についた後、次に何をすべきかはまた別の機会にエピソードと一緒に紹介します)

昨年、年長のある子が何かというと「やりたくない!」を連発し、親や先生を困らせている時がありました。私は、日々何も書かれていないその子の手帳に気づき、「やりたいことを朝、必ず書きなさい」と提案しました。すると、その子は“わたしは何がやりたいんだろう?”と考え始め、「すなば!」や「(大きな)すべり台!」等、何かひとことを大きく、力のこもった文字で書くようになりました。手帳にしっかりとやりたいことを書いた日は普段より落ち着いて過ごしていました。今も声をかけないと書き忘れてしまいますが、声をかけると笑顔で楽しそうに書いてくれています。

やりたいことを意識し、やることで心に余裕もうまれ、耐性も育ちます。逆に言えば、少しぐらい気の進まないことでも、やってみたら楽しいかもという好奇心が生まれます。

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世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
橋井 健司
光文社
2017-10-17
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