53293a52dc2d11e78b56d43e49508e72_s
積雪のたびにダイナミックな雪遊びを行い、園児たちと自然事象に親しむことがもはや私が何も言わなくても園では定着している一方、毎回、心苦しく感じていることがあります。それは、「校庭での雪遊び禁止」「休み時間は外出禁止」としている小中学校があまりに多いことです。晴天の中、まるで“監禁”されているかのように、窓から指をくわえながら積もった雪を眺めている卒園生たちがいるかと思うと、胸が詰まります。

校庭は何のために、誰のためにあるのでしょうか?体育や部活だけのためにあるのでしょうか?「自然」や「科学」の学びを深めていこうとする意欲には“原体験”が必要です。自分の手足で驚きをもって冷たさに触れることや気温と共に変わる事象に対して心が動かされるような体験が原動力になります。「国語」や「社会」「英語」「音楽」でも雪にまつわるエピソードは出てきます。雪の積もった日に校庭に出ることは“授業”としての価値があります。

また、「やり遂げる力」は親や教師の言葉がけや気遣いだけでは育ちません。それには自然の中で受ける“身体的苦痛”を伴うことを必要とします。昨日も雪だるまづくりに夢中になりすぎて「背中が痛い」「手がキンキン」と言っていた幼児がいましたが、遊びを通じてそういった困難に直面するという点で大量の雪はもってこいの“教材”でもあります。校庭のコンディションを優先する体育や部活の重要性はこれらの経験を積んだ後で配慮されるべきことではないでしょうか。

“(数年に一回の)雪遊びができないぐらいでそんな大袈裟な” という意見もあるかもしれませんが、数年に一回だから重要なのです。たった一回の体験が心の糧になっていたり、感性の源になったりして覚えていることが、誰にでもあるのではないでしょうか。

子どもの成長は身体発達が精神の成長を後押しするように進んでいきます。“雪遊びを学校でしなくても放課後にすればいいだけでしょ”と思っている方もいるかもしれませんが、子どもは日々天候に順応して生きており、知力も体力も最もエネルギーを吸収して成長できるのは放課後ではなく、「日中」です。放課後はサッカーに例えれば“後半30分”のような時間帯です。幼児と小学生、中学生ではその時間帯は少し変わりますが、その区別の定義は変わりません。

子どもは自分たちが、今、成長するために何が必要か、よく分かっています。校庭での雪遊びを禁止している小中学校の校長先生、教育委員会の皆さんには「校庭は誰のために、何のためにあるのか」をぜひご再考いただきたい。以下、子どもたちの心の声をご参考まで。(Firstbook子ども手帳=「やりたいこと手帳」)

IMG_4956
「てんき」にいつもと違う、心のトキメキが表現されています。

IMG_4988IMG_4986
朝からテンションが高く、一番「何をやりたいか」がはっきりしていました。


「Firstbook こども手帳(親子レター帳つき・4月始まり)」
 3歳~9歳が対象
techoforblogimage