「クッキングの活動なのに、こどもたちの姿からは“やらせている感”が・・・」「発表会をすると一部の子以外はやる気が・・・」というような話を、幼稚園や保育園で研修講師として伺うとよく聞きます。

“こどもの何を育て、どのような人間になってほしいのか”。わたしたち現場の援助者は、毎日でもこれについて考え、振り返ることをしなければ、“船を安全に先導したのはいいが、別の港についてしまった!”という事態に陥ります。

改訂された3法令(幼稚園、保育園、こども園)の指針では、“幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿”が示されております。これは、勤務する園の方針に関係なく、どの園でも実現を目指すべき指標です。

環境設定(活動)においては、私の園でも試行錯誤を積み重ねてきましたが、先日、「伝統文化に親しむ日」では、偶々これまでにない達成感や発見がありました。

講師が「いたずら鴉(からす)」という三味線童謡をこどもたちに何回か聴かせ、登場する人や物を自分たちで発見させ、役作りも話し合いながら一人ひとりに自由度を与える、ちょっとした劇遊びを行いました。

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そのようにしたら、なんと、年少の園児たちも含めて自ら積極的に参加をし始め、しかも「もう一度」「別の役もしたい」と自分たちからリクエストがあり、結局、7~8回ぐらい繰り返しました。

多くの子が『表現する喜び』をつかみ、自信や達成感にあふれた瞬間でもありました。講師もとても驚き、この時偶々他の園からお手伝いに来てくれていた経験豊富な先生も、また同様に驚いておられました。
 
年少の園児が自ら難しい役をやりたいと言えるのには、年長の園児たちの“献身的なリーダーシップ”があります。

“献身的なリーダーシップ”とは、お手本を自慢気にみせるのではなく、サラッっとやってみせて年下の園児たちが真似てみたいといったときには、サポートする側にまわるという姿です。

(時々書いていますが、リーダーシップとはグイグイ引っ張っていくだけのものではありません)

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表現する楽しさと喜び。絵画や造形だけでなく、日本の文化でも味わってもらいたいと思います。このような体験を重ねて成長した子どもたちは、きっと将来、異なる国の文化をもつ人たちともそのよさをシェアでき、価値を伝えられるだろうとも思いました。






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