子どもの中にはいつでも完全な自由を求める子もいれば、ある程度形を与えられたい、その後で自分で工夫したいという子もいます。前者はなんでも自分でやりたくて教えられることが大嫌い。一方で後者は適度に教えてもらうほうが心地よく、その中で自分らしさを発見していくというタイプです。

必ずどちらかに当てはまるというものではありませんが、人間は誰もが完全な自由を求めているということはなく、そこには幼児教育以前の遺伝などとも関わりがあるでしょう。

一人ひとりの生まれながらの個性をしっかりとみて援助してあげることも大切ですね。いずれにしても共通するのは自分で試行錯誤ができること。教わったことを再現できるだけではもの足りません。

さて、著書の中でも取り上げた伝統文化に親しむ園の活動でお世話になっている日本舞踊の講師がお弟子さんたちと発表会をするそうです。幼児や小学生も、男の子も参加します。じぶんと向かい合いながら練習することが楽しいと感じられる子にはよい機会だと思います。

勉強以外で好きなこと、夢中になれることを一つもつことは心の拠りどころにもなります。伝統文化から学び、自然と身につけた精神や姿勢、心の落ち着きなどは大人になった時、特にその効力を実感することでしょう。

ちなみにわたしは完全な自由を求める方のタイプでした。小さな時に日本舞踊に出会っても通うことはなかったと思います(笑)。ですので、伝統の世界で練習を楽しみながら自分らしい表現をつくり上げている子どもたちを尊敬しております。