みんな、“もっているもの”が当時のまま輝いていて感動した。好奇心、勤勉性、集中力、表現力、そして思いやりと貢献力。変わるのは興味のある対象で成長は止まらない。
人間の脳と神経の発達は7歳ごろまでに成人の90%に達するといわれている。身につけたものは確実に将来への自分の柱となる。
きみたちは当時自分が輝けないと思った遊びや活動を拒んで大人を心配させることも多かったが、逆に温かく見守られて自分が輝ける場所を自分で見つけ、伸ばしていける能力を手に入れた。
異年齢クラスでは年長になると、空気を読めない低年齢の子たちとも上手くやらないといけないから常にストレスがある。きみたちはそれも乗り越え、リーダーシップに必要な寛容や余裕さえ身につけた。いまでは後輩のために貢献したいとまで行動できるようになり、自信ももっている。
「成長」とは学校で教わってするものではなく、自分の力をもって為すもの。自分を信じて、自分の輝ける場を。大人は周りと比べて一喜一憂せず、そんな姿を見守るサポーターであってほしい。
<第3刷が配本されました>