幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。

発達理論と幼児心理

電子書籍化が決まりました「世界基準の幼稚園」

著書「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」の電子書籍化が決定したという連絡を、出版社から受けました。

海外に住む日本の方々から「電子書籍版はないですか?」とよく聞かれたので嬉しく思います。販売開始は7月27日(金)予定のようです。もう少しお待ちください。




教育の原点

この1、2年、年長児たちの姿をみて特に驚くことがあります。小さな園児同士がひとつの遊び道具を取り合いしているのをみると、年長の園児はサッと近寄り、話し合いで解決しそうもないと判断すると、もう一つ同じ遊び道具がないか急いで探し始めます。決して「順番に使わなきゃだめでしょ」と言ったり、「悪いのはどっち?」と裁こうとしたりしません。
また、ひとつしかないものを取り合っている時は、どちらかの子にサッとそれを渡し、もう一人の子にその子が喜びそうな遊び道具を急いで部屋中から探し出して渡します。

小さな子が困っているときも、泣いているときも、その子が“どうしたいのか” “何が欲しいのか”を、年長の子どもたちはじっと観察し、言葉で探ってから対応します。決して、〇〇すべきという正解をもって指導的な導きをしません。“いつでも自分が出発点”という毎回私が説明会や講演で言っている援助のあり方が、既に職員を越えて年長児にまで浸透しているのは驚くべきことでした。年長児たちは、小さな子に対しても私たちがしがちな“チビちゃん”のようには扱わず、一人の人格(人間)として尊敬する態度をもって接していました。

年長児たちは自分が2、3歳の時に職員からそれと同様に援助されたからこそ、記憶になくても自分も自然とそれができるようになっているのですが、しかし、そのレベルが職員たちを越えてしまっています。職員も保護者もその様子には驚いています。この姿から、教育とはやはり教えるというものではなく、学ぶ側が自分で開発し、発展させていくものだと改めて感じます。

昨日は、大学・高校・中学の教職員の皆さんの前で講演をさせて頂き、他の講師の方々や参加された方々との意見交換もさせてもらいました。多くの方々が“どのようにしたら学びの場が有意義になるか” “どんな導きや教え方がよいか”に興味を持たれており、それはよいことだと思うのですが、私からすると、もう少し“子どもが何をしたいのか”に関心をもち、それを引き出すような援助や環境のあり方を考える姿勢も持ってほしいと思いました。

「生徒側に意欲がないんです」「やりたいことがないんです」という意見は、以前から中高大の先生からよく聞きます。しかし、そうであれば、生徒は毎日学校にいく必要はないかもしれません。

私の園の年長児たちは、4月、新入園の小さな子たち一人ひとりのやりたいことを見つけ出すために体も頭もフル回転させ、家に帰るとヘトヘトになって疲れていたと聞きました。もちろん、園がそのような援助を年長児に求めることは一切ありません。すべて、年長児たちが小さな友達を育てることに喜びを感じ、自主的に行っています。

すべての子どもは、自分の学びや興味を発展させる能力を本来もっています。「よい教師」「よい教材」ももちろん大切ですが、その前にやるべきことがあるのではないでしょうか。


「ごっこ遊び」は社会の縮図~大学イノベーション研究所セミナー


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私が、大学イノベーション研究所さんからの講演依頼を引き受け、是非期待に応えたいと思ったのは、実は前回、偶々聴講者として参加した際に"衝撃的なこと"に出くわしたからでした。


グローバル人材を輩出している先進的な高校がしていることが、「床で勉強してもいい」「寝そべって話し合いに参加してもいい」「先生にNOと言って逆提案する生徒たちがいる」と。北欧の学校の話ではありません。強い信念とマネージメント力のある校長先生が運営している日本のある高校の話です。

また、別の私立中学校の教頭先生の講演からは「ごっこ遊びをもっとさせるべき!」という話まで出てきました。まさか、この大学関係者が集まる場で「ごっこ遊び」という言葉が出てくるとは予想もしませんでした。この時、私は4か月後に出版される本の原稿をすべて書き終えており、“「ごっこ遊び」は社会の縮図”という項目も目次の中で決められていましたので、その言葉は特に印象に残りました。

わたしは出版後、自分が言葉を聞き間違えていなかったか、もう一度、この先生、高橋一也先生(工学院大学附属中学校・教頭)に連絡をとってみました。すると、すぐに大変丁寧なご返答をいただきました。

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「ハーバード大学の子ども発達センターの研究によると、実行機能(感情のコントロールをする脳機能)が著しく発達するのが3~5歳までと言われています。実は、子どもたちはこの実行機能を「遊び」を通じて成長させ、お互いを尊敬することや、ルールを守ることを学んでいくのです。最近では、子ども達が自由に遊べる空間も時間も少なくなり、コミュニケーションが取るのが苦手な子ども達が増えています。今話題となっている21世紀型教育の根幹は「対話」です。ぜひ、子ども時代の遊び、特に「ごっこ遊び」の重要性に気づいて欲しいと願っています。」


2年前、このブログに「幼児教育とごっこ遊び」という記事を書いたとき、“こんなこと書いても、多分、幼稚園や保育園の先生ぐらいにしか響かないだろうな”と思っていたのですが、予想は大外れであまり同じ業界からは反響がなく、むしろ社会の第一線で活躍するビジネスやスポーツのリーダーの方たち、特に男性の皆さんから大きな反響をいただきました。


6月16日の大学イノベーション研究所セミナーでは、どのような方針や援助が“光る”創造性や“強い”探究心を育むのか、「自力で壁を突破できる人間」「革新的な提案ができる人間」に育つための幼児教育の実践について紹介し、皆さまの新たな発見につながるよう努めたいと思います。


第4回 大学イノベーション研究所セミナー
【日時】2018年6月16日(土)13:00-17:00
【会場】産業能率大学自由が丘キャンパス2号館
【主催】大学イノベーション研究所(理事長:本間正人先生、所長:山内太地先生)
【テーマ】高大接続教育セミナー「創造性と探究心をどう育むか」
【予定プログラム詳細】
https://www.facebook.com/events/2015065338821186/ 
*参加は大学教職員限定のようです。ご質問があれば主催者に直接お尋ね下さい。


世界で大活躍できる13歳からの学び
髙橋 一也
主婦と生活社
2016-10-28



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本日発売 「頭のいい子にする 最高の育て方(はせがわ わか)」


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3年間、園に通ってくれた理系ママの保護者さんが商業出版で本を出されるということで、先々月、相談を兼ねて久しぶりに大きくなったお子さんと一緒に遊びに来てくれました。


私は、家庭の子育てにおいてはみんな自己流である程度感情的でもいいと思っている方なので、メソッドのような本にはあまり関心はないのですが、長谷川さんの著書はご自身の理系のキャリアを生かし、世界中の文献を読んでまとめた理論ということで、読ませていただくのを大変楽しみにしていました。

実際に読んでみると、最初の遺伝や先天性の部分は本の構成上か、私の知っている長谷川さんのイメージから遠く、それほど心に響かなかったのですが(笑)、すぐに当時の長谷川さんがお子さんに向けていた優しい眼差しや温かい心と重なる内容が続き、これは長谷川さんだから書ける本だということが分かりました。1章 コミュニケーション、2章 生活習慣(食事や睡眠)、3章 遊びがあって、最後に4章で学習があり、親の関心に沿って全体像を描いているものと思います。私にとっても勉強になる内容が沢山ありました。

特に印象的だったのは、「愛着(アタッチメント)」や「食事」、「母親と父親の役割の違い」について丁寧に触れ、「スマホやゲームなど電子機器類は買い与えない方がよい」という、一見文系の専門家や専業ママが我流で言いそうなことを、フルタイムで働く理系ママが根拠のある理論で紹介するという本は珍しいものと思います。その点で、この本は客観的にも大変読みごたえがあります。(長谷川さんは当時からフルタイムママです)

「食事」については、当時、長谷川さんご自身のお子さんに強めの食物アレルギーがあったので、お弁当をもってきてもらう期間が長かったのですが、フルタイムで働きながらいつも丁寧に対応していたお母さんの姿が本の内容と重なって思い出されました。

また、お父さんも大変積極的で協力的な方で当時の担任が「七夕会」での劇をお願いした時にはご両親で受けてくださり、そんな温かさも本から感じました。私にとっては理論だけの本ではなく、また、子育てマニアやお受験ママが書くような本でもなく、子どもを大切にするごく普通の母親が自分のキャリアを生かしてみんなのためにと書いた本のように感じます。

『世界基準の幼稚園』とも共通する点がたくさんありますので、家庭での実践編として、また保育現場での具体的アプローチのヒントとして、ぜひ手にとって読んでみていただければと思います。


#一般論ですが、タイトルや表紙まわりには商業出版の場合、著者には決定権がありません。タイトルで引いてしまった方も、是非、中を読んでみてご判断下さい!笑





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「創造性と探究心をどう育むか」 大学イノベーション研究所セミナー

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最近は講演の依頼をいただく機会が増えましたが、普段は幼稚園・保育園または小学校の関係者や子育て世代の保護者向けのものが中心です。時々、ビジネスリーダー向けや起業をテーマにした講演での依頼はありますが、今回は、これまでのどれとも違う、大学教職員の皆さんが集まる場への講演依頼を受けました。テーマは「創造性と探究心をどう育むか」。

最初は“どうして私に?”と思いましたが、主催者である大学イノベーション研究所所長の山内太地先生は「探究学習は、幼児教育が核心。高校のALやPBLの優れた取り組みを取材しても、小中学校で一度凝り固まった受動的学習を、再度ほぐしている印象を受ける。乳幼児期の伸び伸びとした能動的な学習の中に、学びのヒントがあるのではないか。」と説得力のある弁をロジカルに展開します。更に「“幼大連携”のムーブメントを自ら起こしたい。参加者には時代の変化の最先端を体験していただきたい。」と、非常に未来志向で大きなビジョンを描いています。

しかし、私はどんなに熱い想いを受けてもその期待に応えられるか自信がなければ、簡単には引き受けません。参加される方々の時間泥棒になるからです。私は、“期待に応えられるだろう”と直感で思い、即OKの返事をしました。
それは昨年、偶々このセミナーに一聴講者として有料で参加した際、驚くほど幼児期の大切さを改めて感じたからです。(この時点では著書を出す前で、主催者も私に講演を依頼するとは全く考えておらず、私も想定していませんでした)
次回はそれに関連し、ある私立中学校の教頭先生から頂いた言葉を引用しながら、続きを書きます。今回の壮大なビジョンを掲げるセミナーの「予告」にもなることと思います。

第4回 大学イノベーション研究所セミナー
【日時】2018年6月16日(土)13:00-17:00
【会場】産業能率大学自由が丘キャンパス2号館
【主催】大学イノベーション研究所(理事長:本間正人先生、所長:山内太地先生)
【テーマ】高大接続教育セミナー「創造性と探究心をどう育むか」
【予定プログラム詳細】
https://www.facebook.com/events/2015065338821186/ 
*参加は大学教職員限定のようです。ご質問があれば主催者に直接お尋ね下さい。













『Firstbook 世界基準のこども手帳』
 
4月始まり 
対象:3歳~9歳ぐらい

*画像をクリックすると専用サイトにつながります。
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橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
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