幼児教育とグローバル基準の保育

幼児のファンタジーな世界と無限の可能性。小さな発見やフローの積み重ねからイノベーティブな未来を創る。有能感を持った自立した人間として、生涯を通して学び続ける資質を持って成長できるよう、今しかできない幼少期の土台作りを支援します。

自然と探究心、不思議

キンダーネイバーフッド

IMG_7986
先日、担任の提案で初めて多摩川にいっての凧揚げと土手すべりを実施しました。
今年の年長年中の園児たちはどちらかというとアスレチック遊具であそぶより、広場を駆け回るような豪快にスペースを使う遊びをどの公園にいっても男女全員で展開している様子をみて、担任がそれならばと多摩川の河川敷を活用しての正月あそびを企画しました。


IMG_7994

IMG_7999
予想以上に盛り上がり、園児たちは凧揚げや土手すべりを単体で楽しむのではなく、友達と一緒に役割を決めたり、アイデアを交換したりしながら広いスペースを豪快に走り回り、帰りはへとへとになるほどでした。想像力や創造力を大いに刺激していることが、満足げな表情に表れていました。



また、今月は担任から文字への興味をとらえた3学期のタイミングで書道を行いたいという提案もあり、スケジュールを何とか調整して地域の書道教室を使わせていただきました。講師の先生からは、1月であれば「書き初め」はどうかと逆提案もあり、園としては初めての体験となる貴重な機会となりました。
(先日、偶々、もうすぐ高校生となる卒園生にバッタリ会い、幼児期に園で行った五感を使っての体験のことはよく覚えているという話を聞いたばかりでもありました)

これまで地域での園外活動は園がスケジュールを予め決めて計画してきましたが、担任が子どもたちの様子を見ながら計画をすると、予期せぬ展開や効果がでたり、活動後の新たな展開にもつながったり、それに勝るものはないとも感じます。

フレーベルは19世紀にドイツで幼稚園の原型となる「キンダーガルテン(子どもの庭)」をつくり、モンテッソーリは20世紀初頭に「子どものいえ」をつくり、家庭教育を支えました。私は“地域全体がクラスルーム”という理念で開園以来、園運営をしており、名称をつけるとしたらこれからの時代に必要とされる形態は『キンダーネイバーフッド』かもしれません。

一人ひとりの保育者が「キンダーネイバーフッド」の発想で保育計画を立てたり、実行したりするためにはどんなエンパワーメントや動機づけ、サポートや時間的配慮が必要か。これからの課題や目標として意識していきたいと思っています。

自然と一体化すること

わたしは比較的自然の豊かな地方でこども時代を過ごしましたが、通っていた園や学校がそれを意識してプログラムに入れていたかというと、それはあまり思い出にありません。

園での幼児たちの様子をみていると、やはり屋外が最高の学びの場のように感じます。「これ、なんだろう?」「どうして?」など、手で触ってみて、耳で音を感じてみて、鼻で匂いを嗅いでみて、五感をフルに使って自然と接し、試行錯誤を夢中になって楽しんでいる姿を多く見かけます。

ちょっとした坂道を登ったり、降りたり、ゴロゴロしたりすることも、こどもの冒険心や探求心を刺激するものです。走ったり、跳ねたり、全身を使うことは心の浄化作用(カタルシス効果)にもつながります。

年長や年中になると、様々な場所で想像力を発揮してごっこ遊びがはじまります。環境の変化に柔軟に応じ、自分たちでルールをつくり、壊し、変えていくこども同士の関わりや交渉は、大人になった時に必要なコミュニケーション能力の原型です。

音楽、言語、造形、運動など現代的なカリキュラムの要素を自然と一体化させたら、こどもたちはどのように喜んでくれるだろうか、というより、その「余白」に自ら飛び込み、こどもたちはどんなものを創造してくれるだろうか。研ぎ澄まされた五感から、どのような相互作用がみられるだろうか。

忘れてならないのは、「主体的・対話的で深い学び」で重要なのは「保育者」の存在であること。目の前に豊かな自然があるほどそれが疎かにならないよう気をつけなければなりません。どのような感情でそれを受けとめ、どのような言葉を添えるのか、豊かな自然の前ではわたしたちの力も試されます。

 233AF71C-8325-4288-87DA-CFCA5906F140





サイエンス活動「からだのしくみ」

IMG_6916

毎夏恒例になっている、人気のサイエンス活動「からだのしくみ」。10回目ぐらいになりますが、ずっと、医師を職業とする保護者さんのリレーで毎年欠かさず実現しています。本当にありがたいことと感謝しています。

今年は、夕方4時からの実施にも関わらず、お休みの子がこの時間だけ来たり、一度帰宅した子が再び来園するなど、ほぼ全員が集まりました。

・人体模型に名前をつけさせる。年中の女児が手を挙げ「ミミーちゃん」に
・人体模型を使って、からだの各場所のおはなし
・飛び出す図鑑で、「うんち」「おしっこ」がどう作られるか聞く
・聴診器で友達と一緒に心臓など内臓の音を聴きあう
・白衣をきたり、針のない注射器をうったりしてお医者さんの疑似体験
・「かぜにまけるな」の読み聞かせで風邪予防のお話
・「手の洗い方」を実演しながら、みんなで手を出してキュッキュッ


IMG_6894

子どもたちの目が、耳が、釘付けとなり、質問もたくさん投げかけ、長い時間集中していました。自由時間になっても、他の遊びに移らず、ご持参いただいた道具を触りながら自分たちで工夫して遊びこみました。

IMG_6900
凄く盛り上がり、あまりの完成度の高さに「普段から講義をされているんですか?」と聞くと、講師の先生からは「初めてです。昨年、担当された医師のお母さんから様子をヒアリングして、対策を立てておきました」と。引継ぎまでされていて驚きました。ご多忙な中、感謝です。

年長の女の子が「わたし、お医者さんになる!」というと、講師の先生は「それは是非!医師不足だから有難い!」と返事をしていました。笑

子どもたちが将来何を目指そうとも、強い探求心や好奇心があれば、その世界は楽しいものであり、自分だけの発見もあることと思います。幼児期の体験の集大成がそれにつながることと思います。






にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村



サイエンス活動「空気の不思議・実験」

IMG_6687

企業の研究所に勤務する園児のお父さんが特別な機会を設けてくれました。
様々な道具を用意してくれて、マジックショーのような不思議な光景を目の当たりにしたこどもたちは、興味津々、熱心にお話を聞いていました。

◎以下、すべて「空気」の移動や作用だけによる事象
・ピストンでどうして水面があがったり、下がったりする!
・空気鉄砲 “ポン”と音がしてすごい勢いで栓が飛び出す!
・ガラス瓶の中の小さな風船を手を使わずに膨らませる!
・注射器同士をつなぐと何が起こる!
・ペットボトル、空気を吸い取るとパリパリに薄くなる!
・ボールが宙に浮いた!

IMG_6690

IMG_6670

IMG_6684
見せてもらう実験が終わった後は、たくさん用意してくれた実験道具を使って自由に遊ぶ時間をつくってくれました。この時間はとても大切で、観て感動して終わってしまうのと、自らの手でそれに触れ、試行錯誤するのでは全く価値が違います。(保護者が講師をしてくれると、教育方針を日頃から共有してくれているのでとてもありがたいです!)

園児たちは盛り上がり、様々な作用や力を自ら働きかけ、自分たちだけの実験が始まりました。空気というものが大きなパワーや可能性を持っていること、わたしたち大人が感じる世界とは違い、またそれ以上に、幼児たちはきっと大きなものを感じたでしょう。






にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村



「創造性と探究心をどう育むか」 大学イノベーション研究所セミナー

33504ffbfb9e1e44c5e6d1789fbbbefc_s
最近は講演の依頼をいただく機会が増えましたが、普段は幼稚園・保育園または小学校の関係者や子育て世代の保護者向けのものが中心です。時々、ビジネスリーダー向けや起業をテーマにした講演での依頼はありますが、今回は、これまでのどれとも違う、大学教職員の皆さんが集まる場への講演依頼を受けました。テーマは「創造性と探究心をどう育むか」。

最初は“どうして私に?”と思いましたが、主催者である大学イノベーション研究所所長の山内太地先生は「探究学習は、幼児教育が核心。高校のALやPBLの優れた取り組みを取材しても、小中学校で一度凝り固まった受動的学習を、再度ほぐしている印象を受ける。乳幼児期の伸び伸びとした能動的な学習の中に、学びのヒントがあるのではないか。」と説得力のある弁をロジカルに展開します。更に「“幼大連携”のムーブメントを自ら起こしたい。参加者には時代の変化の最先端を体験していただきたい。」と、非常に未来志向で大きなビジョンを描いています。

しかし、私はどんなに熱い想いを受けてもその期待に応えられるか自信がなければ、簡単には引き受けません。参加される方々の時間泥棒になるからです。私は、“期待に応えられるだろう”と直感で思い、即OKの返事をしました。
それは昨年、偶々このセミナーに一聴講者として有料で参加した際、驚くほど幼児期の大切さを改めて感じたからです。(この時点では著書を出す前で、主催者も私に講演を依頼するとは全く考えておらず、私も想定していませんでした)
次回はそれに関連し、ある私立中学校の教頭先生から頂いた言葉を引用しながら、続きを書きます。今回の壮大なビジョンを掲げるセミナーの「予告」にもなることと思います。

第4回 大学イノベーション研究所セミナー
【日時】2018年6月16日(土)13:00-17:00
【会場】産業能率大学自由が丘キャンパス2号館
【主催】大学イノベーション研究所(理事長:本間正人先生、所長:山内太地先生)
【テーマ】高大接続教育セミナー「創造性と探究心をどう育むか」
【予定プログラム詳細】
https://www.facebook.com/events/2015065338821186/ 
*参加は大学教職員限定のようです。ご質問があれば主催者に直接お尋ね下さい。













『Firstbook 世界基準のこども手帳』
 
4月始まり 
対象:3歳~9歳ぐらい

*画像をクリックすると専用サイトにつながります。
techo0227


にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村

author

橋井健司。保育士・研修指導講師。新教育デザイニング株式会社 代表取締役。社会福祉法人の監事。

著書
「世界基準の幼稚園~6歳までにリーダーシップは磨かれる」
記事検索
アーカイブ
コンタクト
Amazonライブリンク